■[ラノベ]少年よ、ひつまみのバカであれ!「ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円」
ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円 (ベン・トーシリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者/訳者:アサウラ
出版社:集英社( 2013-11-22 )
文庫 ( 424 ページ )
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラ (asaura_seizon) on Twitter
絵師サイト:Kr3
絵師twitter:柴乃櫂人 (kr3kaito) on Twitter
美味しいものは後にとっておくタイプなのでじっくり読んでいたんですが…
終わってんじゃん! 本編!
確かに前巻のバレンタインデーではHP部解散の真相解明のフラグは立ってたけど、
まさか400ページ超の大増ボリュームでいきなり終わらせに来るとは思いませんでした。
しかも一応ラブコメ的にも区切りを付けてるし…
まぁ、まだまだ混戦しそうな要素が孕んでいますけども。
本編ラストとはいえ、ベン・トーらしさは相変わらずで面白かったですよ。
石岡くんが如何に変態かというエピソードはいつも通りクレイジーでしたが、
まさかクラウディア(人名)とクラミジア(性病名)を間違えて告白するほどとか、
どこまで残念な変態なんだ、石岡くん!
というか中学生の頃に既に性病の名前を脳裏に刻んでいるとかマジでアホだな!
今回のジャンプネタはナッパとジョルノという比較的判りやすいネタでしたが、
セガネタは本編完結に際して一つの区切りである「セガガガ」を持ってきましたね。
というか、佐藤と著莪が旧来のセガファンであることが<魔導師>攻略の鍵になっているとか、
伏線が壮大すぎて驚愕ですよ。(笑
思えば今までの狼との戦いも伏線だったように感じますし、
ベン・トーとは予想以上に緻密に組み上げられた作品だったのかもしれない、と驚いています。
半額弁当争奪戦というコンセプトの時点でバカであるのは間違いないんだけど。
それにしても白粉があそこまで成長するとは思わなかったなぁ…
<魔導師>も驚愕する能力を発揮するまでになる、というのもそうなんだけど、
槍水先輩と佐藤のために、一人で魔導師に挑むという姿勢に成長を感じました。
そして主人公である佐藤!
相変わらず白梅に対する判りにくいマニアックなセクハラをかましたり、
バカであることは確かなんですが、好きな人の笑顔にさせたいが為に、
先輩が恋敵と結ばれるように決死の覚悟で挑むとか、本当にバカでしたね。
でも、そこが佐藤らしいし、何より格好良かったです。
それにしてもこれで完結かー
この後のアフターエピソードとかもあるんだろうけど、
一つの好きな作品が完結を迎えたのは寂しいものがありますね。
まぁ、アサウラさんはオーバーラップ文庫でも新作を発表されているので、
今後の作品にも期待出来るので、今後も楽しみにしております。
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