■[漫画]まだまだ廻るよ、それ町は。「それでも町は廻っている」12巻
それでも町は廻っている 12 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2013-12-26 )
コミック ( 195 ページ )
作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数 (masakazuishi)さんはTwitterを使っています
いやはや本当にめでたいですね。
どうやら石黒正数さんご本人にも受賞が発表されるまで知らされなかったみたいですが。(笑
えー、先程フルットの担当さんから「おめでとう」と言われ、何が?何が?と確認した所「それ町」が文化庁メディア芸術祭の優秀賞を頂いたそうです。ありがとうございます。
最優秀賞はジョジョリオンです。
これ…最優秀賞以外は事前になんも連絡ないんだね…。
ガチでビックリする仕組みですか。
— 石黒正数 (@masakazuishi) December 5, 2013
もうTVアニメ化もやって12巻という単行本2桁の大台にもとっくに乗ってる作品だけど、
それでもこうやって盛り上がることが出来るイベントがあるってのは喜ばしいことだと思います。
もうちょっと「それ町」が流行っても良いと思うんだよね。
面白いよ!
さて、この12巻ですけど結構面白い構成になってます。
具体的にはこの1冊で1巻完結モノっぽい構成なんですよね。
巻頭カラーは歩鳥が入学して、シーサイドでメイドになるエピソードで、
巻末に収録されているのはなんちゃって最終回っぽいお話なのです。
色々なギミックを埋め込むのが得意な石黒正数さんですから、
これは全部狙ってやっているんでしょうね。
今回収録されてる話は相変わらずどれも面白いんですけど、
個人的に共感を呼んだのは第92話「ナイトストーカー」ですね。
タッツンが弟にストーキングされてるっぽいという話なんですけど、
この話における、タッツンの弟への理不尽さが身に染みるというか…
兄や姉というのは「弟妹のモノは自分のモノ、私のモノに勝手に触れるとぶっ殺す」
という遺伝子でも埋め込まれているのでしょうか…
兄のジャンプを勝手に読んで何度鉄拳制裁を食らって泣かされたことか…(´Д`)
それにしてもさり気なくやってますけど、
キャラクター造形がリアルでありながら個性的って凄いよなぁ。
商店街のおっちゃんとか、年末年始の酔っ払い方とか妙にリアルだし、
妹のユキコの奇抜すぎる発想とルールがよく判ってないけど元気が有り余ってるとことか、
何とも子供らしくてとても好きです。
ちなみにあとがきでも書かれている通り、最終回っぽいラストですが終わってません。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
あ、それとあとがきにCDのデータ化云々とありましたが、漫画もデータ化の波が来てますね。
既にKindle版も発売中です。
うーん、時代がどんどん電子書籍化に流れていってる気がする…
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