■[漫画]料理と人間ドラマが売りのお宿です「海月と私」2巻
海月と私(2) (アフタヌーンKC)
著者/訳者:麻生 みこと
出版社:講談社( 2014-04-07 )
コミック ( 184 ページ )
作者twitter:麻生みこと (asoumikoto)さんはTwitterを使っています
Kindle版1巻:海月と私 (1) [Kindle版]
Kindle版2巻:海月と私 (2) [Kindle版]
元銀座の板前の旦那さんが経営する海沿いの民宿「とびうお荘」
そこには枯れた旦那さんには不釣り合いな程に若くて美人な住み込み仲居の梢さんが居て、
彼女は身元が謎で好奇心旺盛でコミュニケーションが得意で割りと男前なお陰で、
ワケありのお客さんの人間ドラマを引き出してくれます。
麻生みことさんは人間ドラマが本当に巧いですねー
登場するキャラクターが生きてきた歴史を感じさせてくれるし、
ささいな表情から誰がどんな人間なのかを垣間見ることが出来ます。
とはいえ梢さんは相変わらず謎な部分が多いんですけどね…
まぁ、そこが梢さんの魅力の一つでもあるのですが。
今回も4話収録されておりどれも面白かったんですが、
一番印象深かったのは旦那さんの元妻に引き取られた娘さんのエピソードですね!
立派な職についてしっかりとした仕事をして周りからの信頼も厚い娘さんが、
結婚の挨拶に連れてきたのが…
いや、うん、まぁ、旦那さんの気持ちは分かる!
そりゃね、男親としてブチ切れますよね。
でもねー、手堅い職についた女性の結婚相手ってヒモが多いんだよね…
私も地元にヒモ、もとい主夫してる友達がいますよ… しかも2人も…
ちなみに嫁さんは2人ともナースらしいです…
嫁さんに頼られてラブラブらしいんですけど、それでも同性からしたら驚きます。
ましてや親である旦那さんもあっさり納得するはずがない。
でも、頑固ではあっても頑迷ではないから娘のことを考えないわけがない。
そういった想いが紙面から滲み出て伝わってくるのがこの漫画の醍醐味だと想います。
ちなみに描き下ろしで描かれていたすがやんのアレも含めて、
地元の友達とか思い出してしまいますわ…
2巻は田舎から出て都会で働いている人には色々と心にクると思いますので、
そういった人にはクリティカルにお勧めです。
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