■[ラノベ]才無し聖女の悲恋「最新のゲームは凄すぎだろ」2巻
最新のゲームは凄すぎだろ 2 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2014-04-28 )
文庫 ( 312 ページ )
連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています
ぼっち主人公のコミュ障のせいで巻き起こるVRMMORPGと異世界転移の勘違いコメディの第2巻。
1巻では主人公ケイオスが周りに英雄と勘違いされることによる喜劇がメインでしたが、
2巻では勘違いという主軸はそのままに、更なる面白さを見せてくれます。
それが、アレクシアお嬢様の悲恋というドラマなのです。
魔法偏重のヴァイクセル帝国で魔導師の名門貴族として有名なザヴァリッシュ家。
その令嬢として生まれながら魔法の才がなくて家族に見捨てられ、
侍女のイレーヌしか味方がいない中で人一倍の努力を積み重ねてきたアレクシアお嬢様。
彼女がケイオスと出会い、ケイオスがもたらすゲーム知識とそこから示唆された彼女の成長方法から、
アレクシアの才能が開花していき、そして恋の花も徐々に開いていくことに。
しかし、そこには身分の差という壁だけでなく更なる問題が立ちはだかり…
もうね、アレクシア様が不憫でならない!
Web連載で読んでた時も切なかったけど、
書籍化で挿し絵が付いたからこそのラストの悲劇さったらないですよ!
なんでや! アレクシア様何も悪くないやん! ただ頑張ってきただけやん!
もっと報われたってええやんか…!(つД`)
でも、そういったもどかしさがこの作品の魅力なんだよなぁ…!
序盤から中盤までが1巻から引き続いての勘違いコメディな上に、
少しずつアレクシア様がケイオスへの想いが尊敬から思慕に変わっていくのが見て取れて…
これがねぇ…、本当に良いんだ…!
ラストの絶望的な防衛戦という極限状態で恋心を自覚してからの流れは、
彼女の気高い想いがビシビシと伝わってくるんですよね!
だからこそ、横暴な彼女の父親の所業には憤慨しますし、
何よりアレクシア様に心底同情してしまいます。
Web連載の頃は彼女の恋が悲恋になることがことある毎に示唆されてましたが、
書籍化の際にそこら辺はごっそり削られたみたいですね。
でも、他の部分が色々と加筆されてたり補強されていたりと、
全体的に良い改稿だったのでWeb版読んでても充分面白いです。
しかし久しぶりの発行でしたが問題はストックがもうないということですね。
序章分くらいしかないからなぁ…
早く続きが読みたいんだけど、どうなるんでしょうね、これ。
Web版、書籍版どちらが先でも良いんで早く読ませてください! お願いします!
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