■[ラノベ]想い合いながらもすれ違う師弟の対決「最新のゲームは凄すぎだろ」3巻
最新のゲームは凄すぎだろ 3 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2014-12-27 )
連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています
ぼっち主人公のコミュ障のせいで巻き起こるVRMMORPGと異世界転移の勘違いコメディの第3巻。
しかしその勘違いコメディはこの3巻でほぼ終わったとみて良いでしょう。
幾らゲーム内に酷似した世界だろうと、僅かなほころびは幾つかあるもので、
今回はそのほころびが残酷なまでにケイオスの目の前で露呈してしまうのですから…
今回は正式サービス開始に伴い、以前アレクシア様に告げたようにコミューン連合王国に来たケイオス。
馬車を含めてガチャで手に入れたアイテムはあれどもレベルは1からまた始めないといけないし、
何よりコミューンは公式サイトで告知されていた大規模イベントと思われる戒厳令が敷かれており、
吸血鬼が蔓延る都市からまずは離れることからしないといかず、
しかも吸血鬼に追われている王女ロズリーヌと出会ったことでまたもやケイオスの運命は流転していき…
勘違いコメディとしての面白さが薄れたとは言えこの作品の面白さは損なわれません。
むしろ、勘違いコメディという要素がこの作品の面白さの一つであったことに気付かされます。
前半は勘違いコメディなんだけど、後半からは勘違いトラジディと言えますが、
そこからケイオスが立ち上がって最後にはギリギリの所で踏み留まることが出来たので、
ケイオスの成長物語としても読むことが出来ると思います。
というか相変わらずアレクシア様が可愛いんですよ。
ケイオスが自分よりも先にロズリーヌに駆け寄った事に胸中が複雑になる所とか、
ケイオスが吸血鬼の眷属になってしまったと勘違いした時の憤怒とか、
ケイオスが本物だと確信した時のデレ具合とか、もうね!
うん、アレクシア様は本当に可愛い。
しかし、これでケイオスもはっきりと「アナザーワールド」がゲームと酷似した異世界であると気付いた訳ですが、
ヴァイクセル帝国の皇帝や敵の幹部っぽい奴の思惑もあるしこれからも大変だと思います。
それでも今回しっかりと立ち上がることが出来たケイオスなら何とかしてくれるのでは、と期待しちゃいますね。
ワールドクラスのぼっちでも、頑張る時には頑張ってくれるに違いない…!
最近のコメント