■[漫画]少年時代の冒険と現在の絶望「ピコピコ少年SUPER」
ピコピコ少年SUPER
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:太田出版( 2015-02-05 )
作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介(@rereibara)さん | Twitter
Kindle版:ピコピコ少年
Kindle版:ピコピコ少年TURBO
Kindle版:ピコピコ少年SUPER
ゲーム三昧だった押切蓮介さんの少年時代を描いたエッセイ漫画「ピコピコ少年」シリーズ。
「ピコピコ少年」「ピコピコ少年TURBO」に続く3冊目がこの「ピコピコ少年SUPER」です。
「ピコピコ少年」はかの「ハイスコアガール」の前身とも言われる作品で、
この「ピコピコ少年SUPER」でも少年時代の思い出が語られています。
また、それだけでなく懐かしの90年代の声優ラジオの話や、
友人がMMORPGで知り合った女性たちの顔面偏差値的な話や、
冬コミのオフ会でハブられて清野とおるさんと二人寂しく帰宅した話や、
2013年の格ゲー大会に出場した最近の話とかも描かれているんですよね。
こういった事に対して自分の気持ちを赤裸々に描いているからこそ、
読んでいて感情移入して共感するんですよねぇ…
そしてやはりと言いましょうか…
昨年起こった「ハイスコアガール」著作権騒動で凹んだ状態までも赤裸々に描かれているのです。
この話単体でも興味深いのですが、
そこに至るまでの話の構成もまた絶妙というか無駄に上手いと言いましょうか。
子供時代の「好きな女子と仲良くなる→理不尽に嫌われる」という絶頂→絶望への落差を描き、
そしてこの世の春を謳歌していた2014年7月末を描いた上でのコレですよ。
もうね、本当に不憫でならない…
押切蓮介さんは前世でどれだけの業を背負ったというのか…!
まだ「ハイスコアガール」著作権問題は収束していません。
「ハイスコアガール」ファンとしては一刻も早く問題が解決し、
大野さんと日高さんの姿を再び見ることができることを祈っております。
それと切実な話をすると「ハイスコアガール」が売れた昨年度に比べ、
今年度は8月に販売停止処置になったことで印税収入が激減したことが予想されますが、
税金は昨年度の実績で産出されるため今年度は金銭的にも絶望が待っていると思います。
押切蓮介さん… どこまでも不憫な…!
この「ピコピコ少年SUPER」の印税が少しでも助けになることを祈っております。
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