■[ラノベ]14年前の悪夢「フルメタル・パニック! アナザー」10巻
フルメタル・パニック! アナザー (10) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:大黒 尚人
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2015-02-20 )
原作者サイト:gatoh.com | 賀東招二オフィシャルサイト
原作者twitter:賀東招二 (gatosyoji)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:風の色
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Kindle版:フルメタル・パニック!アナザー 1
Kindle版:フルメタル・パニック!アナザー 2
Kindle版:フルメタル・パニック!アナザー 9
Kindle版:フルメタル・パニック!アナザー 10
敵軍に囚われたリーナと、傷付いた機体と身体で敵地に取り残された達哉と菊乃。
3人が死んだと思い酷く落ち込むクララたち新生D.O.M.S.の面々だが、
更に日本からレイヴンの返却要請をされることに。
しかしガルナスタンの実質的支配者となったオルカンは壊れており、
14年前に日本を襲った悪夢の機体を用いて新生D.O.M.Sが身を寄せるクルディスタンに侵攻し…
まさかフルメタ原作2巻に出てきた超重量級ASのベヘモスがまた出てくるとは…
今回はラムダ・ドライバを自重を支える斥力場発生源としてではなく、
遠隔操作用の端末として使用している違いはあるけれど、
それでもその圧倒的な巨体からくる脅威は変わりない訳で。
でも自衛隊の下村さんがあの当時の生き残りという設定がこうして活かされるとはなぁ。
あの時、僚機2機が破壊されて戦意を喪失して手を挙げて吹っ飛ばされたのが下村さんなんですね。
14年前にベヘモスを操ったタクマは「一年もたったら、ほとんどの人は忘れる」と言ってましたが、
下村さんのようにトラウマとして覚えていた人がいるとは思わなかったでしょう。
そしてそれを克服するためにレイヴンを作りあげ見事に一矢報いることになるとはなぁ…
それに今度はクルツの代わりにその娘のクララが見事なショットを見せるオマケ付きですよ。
これは運命を感じさせられるものがありましたね。
そして達哉たちの方ですが…
リーナが死んだと思って情緒不安定になった所に、生き残るために敵兵を殺して…
もうね、どんどん精神が壊れかけていく達哉を見ているのが辛かったです。
そんな達哉が菊乃を押し倒しそうになった時はっどうなることかと。
いや、そのまま押し倒して菊乃の母性に救われるという展開も有りかも…?
などと一瞬思いましたけど、
血と硝煙の匂いが立ちこめる中で三角関係の修羅場を見せてくれたことで、
あそこで踏み留まって正解だったな、と思い直した次第です。(笑
というかリーナと菊乃は仲良くハーレムでも良いんじゃないかな。
かなめとテッサみたいなどちらかを選ぶ結末じゃなくても良いじゃないですか。
幸い菊乃は寛容なようだし、このままユースフに頼んでイスラームに改宗して、
ハーレムを築くのが良いと思います。(キリッ
まぁ、そんなラブコメ的なことを許してくれそうにないほどに、
情勢は世界大戦の崖っぷちな状況なんですけどね。
これから物語のクライマックスが待っているので、
その帰結がどのようになるのか楽しみにしたいと思います。
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