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:: 2015/4/13 月曜日::

■[ラノベ]下心パンチ!「彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この体育祭は安全だから、絶対MVPを取れるわよ」

「下心パンチって何やよ?」
「心(臓)の(斜め)下のあたりに打ち込むパンチなんだもんね」
「みぞおち!?」

相変わらずの竹井10日さんっぷりが楽しめる12冊目ですが、
今回はまたもや体育祭です。
「ひまチャき」の時もそうですけど、体育祭好きすぎでしょう。
まぁ、そのお陰でお姫様抱っこで競争するという、
ラブコメ的に素晴らしいクリエイティブな競技を生み出されるので結果オーライなのカナ?

今回も体育祭でMVPを狙うことになるんだけど、
今度はクエスト寮存続ではなく、病気の瑠璃を救うためというベーブ・ルース的なもの。
しかし現実世界のクエスト寮には運動が得意な面子が欠けており、
初日の結果は全く振るわなくて…

竹井10日作品の特異的なところに、人間の美点があると思います。
今回で言えば颯太の元に凜くんや菊ねえやせりきゃんが集い、
騎馬戦ではクエスト寮以外のモブのみんなたちまでもが、
真剣に戦いながらも可能な限り颯太にMVPを取らせるために協力してくれて、
人間の素晴らしさを見せてくれるんですよね。
大人になるとこういった世界観は眩しく感じられますが、
それ故に大事にしたく思います。

それにしてもせりきゃんの素直になれない系ツンデレが可愛いですね。
元祖ツンデレキャラの生みの親が現代風解釈のツンデレを書く、
というのも中々に趣深いような気がしないでもないです。
そしてエピローグではもう一人のツンデレキャラである鳴が再登場しましたが、
はたしてどういった方向に物語が進むのか。
次回も楽しみです。

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