■[ラノベ]鳥山石燕の告白「異世界から帰ったら江戸なのである」第弍巻
異世界から帰ったら江戸なのである 第弍巻
著者/訳者:左高例
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2015-05-30 )
小説家になろう:異世界から帰ったら江戸なのである
絵師twitter:ユウナラ(@yunar_Adori)さん | Twitter
Kindle版:異世界から帰ったら江戸なのである 第壱巻
私はこの作品がとても好きなのですが、
一般的に売れる作品であるかどうかの判断には正直自信がありません。
ですが、好きな作品なので売れて欲しいし、
今後とも続刊を期待しているのでみんなに読んで欲しいのです!
現代日本でカニ漁船に乗ってたら大時化&ロシアからの銃撃に遭い海に落ちたら異世界に迷い込み、
何だかんだで90歳近くまで過ごすも、少年時代の身体で今度は享保の時代に迷い込み、
そこで蕎麦屋に居候しながら呑んだりチャンバラしたりする九郎。
しかしてその実体は細くて長いヒで始まりモで終わるアレな感じなのである。
Web版は一話あたりが程よい長さなので、あのテンポはそれはそれで好きなのですが、
書籍版では改稿しまくりで数話を繋げて一章分にしたりしてます。
それでも中身の面白さは相変わらずでして、
初っ端から白い棒状の飴をなめているロリを見て悦に入る稚児趣味同心だとか、
人斬り大好き同心&若き道場主&九郎の三人による辻斬り24人の虐殺ショーとか、
割りとネタが盛りだくさんでクレイジーな内容に溢れております。
Web版に比べて変わった所は心なしか食事シーンが増えてるような…
今回のメインであるピザ作りはWeb版の通りなんですが、それ以外が増えてる気が…
あ、それとピザ作りの方ですが有りモノで何とかやりくりして、
それらしいピザを食べるシーンを読んでるとヨダレが出てきますね。
ピザは食べたいけど、一人暮らしだと中々手が出ないんだよなぁ。
それと今回も史実ネタが変わらず盛り込まれていたのは楽しかったです。
現代でも寝具で有名な「西川」が蚊帳の老舗として日本橋に店を出してたのは事実で、
東京西川公式サイトでも確認できますね!
それと個人的には天爵堂こと新井白石が確執のある大岡越前を揶揄して、
「無痔奉行」という本を出すネタは凄く好きなので書籍版でも載ってて良かったです。(笑
ちなみに大岡越前が痔主であったことはWikipediaでも確認出来ます。
重箱の隅をつつくような史実ネタを盛り込むギャグセンスと、
魅力が溢れすぎる個性豊かな江戸の人々を生み出す類まれなる筆力!
そのどれもが最高なので是非とも読んで欲しいですね!
ちなみに今回も異世界での話もあるんですが、
やはりロリババアエルフのスフィが可愛いんじゃよー
裏表紙のスフィを見てると大変に癒やされます。
このまま売れてIF外伝も書籍化されないかなー
されると良いなー
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