■[ラノベ]羊と故郷「狼と香辛料」10巻
狼と香辛料〈10〉 (電撃文庫)
著者/訳者:支倉 凍砂
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4048675222
ISBN-13 : 9784048675222
作者サイト:すぱイしー ているず
絵師サイト:ハイノハナ
ホロとロレンスの旅にコルが加わったのにも慣れてきた感じで、
今回は海を渡ったウィンフィール王国が舞台。
羊毛取引が盛んな国で、その中心地である修道院に件の骨があると言われてるんだけど、
その修道院は国の悪政のため困窮し、世界最大の経済同盟に狙われていて…
ルウィック同盟に所属する商人・ピアスキーに知己を得るも、
雪が積もったお国柄と巨大な同盟、そして腐っても大修道院と一介の行商人には荷が勝ちすぎて、
ある程度は食い込むことが出来るも、危険が大きすぎるので手を引き、
ホロが狼の姿で修道院を襲おうかという算段まで出た時に思わぬ事態に…
ホロとロレンスの二人のやり取りは相変わらずなんだけど、
ロレンスが精神的に色々成長して、しっかり支えてるのが好印象です。
ただ、それでもホロにからかわれるのは変わらないんですけどね。(笑
前回では大きな取引に翻弄されるだけだったのに、
今回では中心部に食い込んでるのも面白かったです。
今回は食事シーンや物語ラストなど、羊が色々な意味でメインの話でした。
羊飼いの賢者・ハスキンズの意外な正体やその覚悟と最後に見せる働きは、
ホロが狼の姿になって事態を解決、という構図が今後なくなることを示唆してそうで、
まだまだロレンスの綱渡りな商売が続いていきそうです。
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