■[漫画]分野と才能と青春と「氷菓」9巻
氷菓 (9) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2015-08-26 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO
Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)
Kindle版:氷菓 (8)
Kindle版:氷菓 (9)
特典である描き下ろし漫画も読んだんですけど…
暗号解読はしばらく粘ったけれど全然解けなかったので、
諦めて読み進めたことを告白しておきます。(笑
里志のくせに良い暗号作るじゃないか…
で、この9巻なんですが「クドリャフカの順番」のクライマックス直前まで収録されています。
古典部 vs 怪盗十文字の騒動をメインに、
里志やナコルル先輩といった、
”自分の好きな分野に対して才能がなく、その分野に興味がない友人に才能がある”
という悩みを持つ若者たちの葛藤がそこにはあります。
「氷菓」の面白さは高校生らしい人が傷つかないミステリーだけではなく、
高校生らしい若者たちの葛藤を描いた青春群像であることも魅力の一つだと思います。
だからこそなのか、里志やナコルル先輩の苦渋とやり切れなさと諦観が滲んだ表情とか、
心を良い感じにヤスリがけしてくれますよ。
うーん、痛い… でも、ちょっと心地いい…
でも一番の魅力的なのはやっぱりえるだよねー
”卑猥な話”という言葉で固まるえるの純情さが尊い…
そういえば入須先輩からのアドバイスがえるには合わなかった件ですが、
よく考えれば里志やナコルル先輩とはある意味正反対である、
”自分の苦手な分野に対して才能がない”状況なんですね。
漫画でじっくり読んだことでやっと分かりましたよ。
ちなみに作画のタスクオーナさんですが、
現在「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」も同時連載中です。
それでいてこの「氷菓」9巻の作画は全然クオリティが落ちてないので、
今後も安心して読むことが出来そうです。
次回はついに「クドリャフカの順番」のクライマックスですね。
楽しみです。
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