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:: 2009/2/22 日曜日::

■[漫画]時代は今 女中萌え「木造迷宮」2巻

木造迷宮2 (リュウコミックス) (リュウコミックス)
著者/訳者:アサミ・マート
出版社:徳間書店( 2009-02-20 )
定価:¥ 590
コミック
ISBN-10 : 4199501142
ISBN-13 : 9784199501142

パッとしない三十路過ぎの三文小説家の柴谷広一が住む木造2階建てには、
何故か住み込みで働く割烹着姿の女中のヤイさんが居て、
昭和50年代のノスタルジックな雰囲気も相まって、
非常にほのぼのとした日常の風景が描かれています。

ダンナさんがスランプで煮詰まっていたら散歩に連れ出して気分転換させてくれ、
それでいて散歩のしすぎで道に迷ったりするドジな所もあって可愛らしいヤイさん。
いつも三歩下がって付いてくる感じで奥ゆかしいけど、
けん玉やベーゴマといった遊びでダンナさんに張り合ったりと、
意外と負けず嫌いなトコを見せてくれるのも良いんだよなぁ。

また、今回はダンナさん行きつけの喫茶店の少女が初登場。
実はダンナさんの小説の数少ないファンなんだけど、
ダンナさんがその作者とは気付かなくて、
更にヤイさんとはそうとは知らず仲良くなってと、
微妙なすれ違い具合がむずむずして面白いのです。

あと今回意外な可愛さを見せてくれたのがサエコさんですね。
可愛いツインテールもそうだけど、あの看病イベント!
幼少期にダンナさんにぞっこんだったサエコさんが可愛いし、
病気で弱ってるトコに変わらぬ優しさに触れて涙ぐむとか最高じゃないですか。
ダンナさんは恵まれてるなぁ。

余談ですが、同人版の木造迷宮はまだ続けてられるようで先日のコミティアでも第5弾が頒布されてました。
これはこれで良いので機会があったら是非読んで頂きたいですねー

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 Comments (1)

1件のコメント »

  1.  木造迷宮は予てからのファンでしたので愛読しておりましたのですが、まさか平行して同人でも発行なされているとはー! 「ネコとコロッケ」滅茶苦茶、見てみたかったですよー! うう、しかし自転車の形状から見るに舞台は戦後朝鮮戦争の軍需特需によるイザナミ景気を迎え、高度成長まっただ中の日本のように思えますね~。モガ、モボが流行った大正以降の風俗文化も面白いように混ぜられていて、非常に面白いです。この頃から日本社会は「総中流社会」を迎えるようになり、サエコさんのような集合住宅もこの時代に生まれたものなのですが、この年齢の女性が嫁にも行かず仕事三昧というのは当時の常識では考えられないのですが、そんなものはぶっ飛ばして問答無用で面白いので問題なしです! しかし、ダンナさんは女中さんを雇えるほど高給取りでもないですし、この当時、結婚といえば恋愛はまず無く大概がお見合い結婚。一巻でサエコさんがそういう縁談を持ち出してきたのも当時を反映してますね。で、まぁ現代と違って三十路を過ぎても嫁も取らずのほほんとしているダンナさんはやはり社会の落伍者のような判子を押されてしまいますので、なかなか難しいですねぇ……。当時の女性平均結婚年齢はおおよそ22歳くらいですから、サエコさんも充分異端ですw 「キャリアウーマン」という言葉が出てくるのは核家族化が推進されて奥さん一人に子守が押しつけられた社会的軋轢の中で、女性の社会進出が大きく取り沙汰され、「男女雇用機会均等法」が名目上、成立し女性も四大に通えるような風潮になってきた時代ですから、もう少し先の話ですね~。サエコさんはかなり時代の先駆者のようです。その証拠に、ヤイさんはどうやら中等教育が義務教育化される前の時代の方のようで、識字の能力は高くないみたいですね。
     で、やっぱりこういうほのぼのラブコメ、一番は誰とくっつくか! に尽きるわけですが、ダンナさんの向上を促しつつ家族を養える収入が保証されて家事全般も滞りなく進むのがやはり一番理想な訳で、……となると、ダンナさんはサエコさんとくっつくのが一番でしょうねw で、尻に叱れまくるw ヤイさんが仲裁に入る。
     とまあ、流行のハーレムエンドをちょっと想像してみましたが、やっぱりダンナさんとサエコさんとヤイさんは同居してなんぼのような気がしますね~。あの三人、「家族」にすると凄くバランスが良さそうですもの。互いが互いを想い合うって、良いですね~。皆さんがんばれ!

    コメント by Mya — 2009/2/24 火曜日 @ 1:56:06

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