■[漫画]レトロな乙女の雰囲気が薫る「大正野球娘。」1巻
大正野球娘。 (1) (リュウコミックス) (リュウコミックス)
著者/訳者:神楽坂 淳 伊藤 伸平
出版社:徳間書店( 2009-02-20 )
定価:¥ 590
コミック
ISBN-10 : 4199501134
ISBN-13 : 9784199501135
作者サイト:伊藤伸平OFFICIAL HP
伊藤伸平さんの新作は原作アリのコミカライズ作品。
原作付きだから大人しくなるかというとそういう訳でもなく、
漫画の一コマ一コマから伊藤伸平さんらしさが滲み出してくるようで、
昔からのファンとしては安心してしまいます。
まだ女性の立場が低かった大正時代、
見合い相手の態度が気にくわなかったお嬢さんが相手の鼻をあかしたいが為に思い付いたのが、
自分を含めた女学生が相手の土俵である野球で勝つこと。
という訳で洋食屋の看板娘や双子姉妹や向学心溢れる眼鏡っ娘や赤面症の女の子と、
個性豊かなチームメイトを集めて一致団結していくのです。
そして思うのです。「で、野球って何ですの?」と。
野球のノウハウは全く0で、それ以前に何人でするのかも判らない状態からの出発。
まだまだ女性の恥じらいが残っていた時代だからこそのユーモアと、
0から考え、仲間を集め、築き上げていくエピソードは面白いです。
親の決めた許嫁や、その相手を悪く思って無くてちょっとドキドキしたりと、
大正浪漫溢れる情緒が漂ってきて甘酸っぱいのです。
ただ一つ気になるのはエピソードが連載時から一つ削られてるっぽいんですよね。
やはりナチス関連のネタはタブーだったりするんでしょうか。
うーん、時系列の関係で2巻にまわされただけなのか…
気になるなぁ。
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