■[漫画]先輩たちの軌跡「弱虫ペダル SPARE BIKE」2巻
弱虫ペダル SPARE BIKE(2)(少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2016-01-08 )
作者サイト:「弱虫ペダル」と「まじもじるるも」の制服ブログ箱
Kindle版:弱虫ペダル SPARE BIKE 1 (少年チャンピオン・コミックス)
Kindle版:弱虫ペダル SPARE BIKE 2 (少年チャンピオン・コミックス)
総北と箱学の先輩たちの軌跡を描いた「SPARE BIKE」の2冊目は、
洋南大学で一緒の自転車部になった荒北と金城の二人。
元不良の荒北と謹厳実直な金城という、
対照的な男たちのそれぞれの歩みが面白い!
荒北の方はある意味予想通りでしたね。
本編でも語られていた通りに怪我で野球部を引退してから、
やさぐれていたところを福富に触発されて自転車部に入ってからの話です。
自転車は初心者なんだけど野球部で鍛えた身体がある上に、
根性だけは据わっているため基礎を確実にこなす姿を見ていると、
スラムダンクの桜木を思い出しますね。
だからこそ、福富に指導され、支えられ、成長していき、
レースで優勝をもぎ取る瞬間は熱かった…!
そして金城の方はかなり予想外でしたね。
本編で登場した当初から頼れる先輩という姿を見せていただけに、
彼の中学生時代の子供らしい一面はかなり意外でした。
地元ショップのチームに所属している元プロの小関さんに憧れ、
厳しくも丁寧な指導を受けながら成長していく金城が可愛い。
年齢的には10歳以上離れているのでしょうが、
兄と弟って感じがして微笑ましいんですよね。
それだけに小関さんが転勤して遠方に引っ越すことで、
離れ離れになってしまってからの金城の落ち込みは見ていて辛かった…
でも、その別れがあったからこそ金城は独り立ちできたんだと思います。
男ってのは自分の力で立つことで大人になるもんですしね。
インターハイ優勝の表彰台での金城の嬉しそうな子供のような笑顔が意外でしたが、
このエピソードを読んだあとなら、あの笑顔もまた金城らしいと思えますよね。
他にも高2の頃の落車して悔し涙を流しながらもゴールした姿とか、
今思うと感慨深いものがあるなぁ。
だからこそ、インターハイ優勝を小関さんに報告できたのは嬉しかったでしょう。
思わずこっちまでもらい泣きしそうでしたよ。
ホント良かった…!
総北は巻島も田所も良い先輩をしてましたが、
金城はキャプテンとしての重責も背負ってましたからね。
それをこなす原動力とも言えるエピソードが読めて本当に良かったです。
それにしてもこの漫画は格好良い先輩を見せてくれるなぁ。
私もこんな背中を後進に見せることができているのだろうか…
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