■[ラノベ]凶意の内政チート「ウロボロス・レコード」2巻
ウロボロス・レコード2 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:山下 湊
出版社:主婦の友社( 2016-01-30 )
作者サイト:山下湊
絵師サイト:シノノノート
絵師twitter:しのとうこ(@touco_shino)さん | Twitter
現代日本で一度死に、魂の消滅のおぞましさを知ってしまった主人公。
魔法がある異世界で伯爵家次男トゥリウスと目覚めた彼は、
二度と死にたくないという思いから錬金術を用いて不老不死を目指すのだが、
そのためには手段を選ばず大量に奴隷を購入して人体実験を繰り返し…
貴族の正道を行く兄に蛇蝎の如く嫌われたために辺境の地の領主に任命され、
失政を望まれながらもあっという間にロボトミー手術で代官を洗脳して掌握するだけでなく、
錬金術を使った内政チートっぽいことをするという手腕を発揮。
しかも本来の目的である不老不死の研究も忘れずにやっているあたりが凄い。
正直言って2巻はまだまだ序盤なんですよね。
直属の部下であるオーパスシリーズも女ダークエルフのドライに、
元死霊術師の人造ヴァンパイアロードのシャールが加わったわけなんですが、
癖が強すぎる部下を上手いこと手懐けているトゥリウスが凄い。
その手段が脳改造による洗脳というのが狂気的で更に凄い。
現代日本の知識を応用しての内政チートに、
次々と登場する頼りがいのある部下と小説家になろうのテンプレートをなぞりながらも、
その下地が狂いに狂いまくったモノで出来上がっているだけに、
中々人に勧めにくい内容になっています。
まぁ、そこがこの作品の面白さなだけに難しいところなのですが…
書籍化に伴い一部伏線が追加されたりと加筆もありますし、
しのとうこさんのイラストも魅力的なのでWeb版を読んでいる人にもお勧めです。
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