■[ラノベ]美しい花には業火な毒がある「火輪を抱いた少女 II 悪鬼」
火輪を抱いた少女II 悪鬼
著者/訳者:七沢 またり
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2016-02-29 )
作者サイト:七沢またり
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Kindle版:火輪を抱いた少女II 悪鬼< 火輪を抱いた少女>
2巻では第一部完といったところでしょうか。
冒頭から盗賊に扮したバハール兵を相手に五寸釘で拷問という、
SAN値が上がりそうな展開で始まりますので、
耐性がある人にのみオススメしたい作品です。
主人公のノエルは見た目は良いのでドレス姿とかは美しいんですが、
戦闘行動とか色々と容赦無いので凄惨な状況ばかりというか…
バハール兵から悪鬼と呼ばれるのがしっくり来るんですよね。
戦闘以外では日向ぼっこが好きなだけのただの少女って感じなんですが…
そんな彼女が劣勢のコインブラを勝たせるため、
敵の策を見破り乾坤一擲の策を打とうとしているのに、
敵の離間工作にまんまとハマって身動きが取れなくなるのは辛いなぁ。
全てを悟った時のグロールの様子を見てると、
胸のすく思いもあったけど、それ以上に寂寥感を感じました。
それは実の弟に手玉に取られる兄の姿が憐れあったからでしょうか…
この2巻だけだとバッドエンドです。
表紙からして悲劇を物語っていますからね。
ただ、次の3巻でどんでん返しが待っています。
とはいえ単純にハッピーエンドになるわけではなく、
必ずしも後味が良い終わり方ではないけれど…
面白いので是非3巻も読んで欲しいですね!
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