■[漫画]怠惰で残念だけどおっぱいに貴賤なし「惰性67パーセント」2巻
惰性67パーセント 2 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:紙魚丸
出版社:集英社( 2016-06-17 )
作者サイト:紙魚丸のお仕事情報
作者twitter:紙魚丸(@shlml)さん | Twitter
Kindle版:惰性67パーセント (1)
Kindle版:惰性67パーセント (2)
一人暮らしの美大生・吉澤みなみ(20)の怠惰な日常を描いた「惰性67パーセント」2巻。
2巻になっても劇的なドラマなんてあるはずもなく、
最後のモラトリアムである大学生活を恋もせず青春もせず、
グダグダに生きている彼女たちの物語のままです。
吉澤さんは結構巨乳だしガードも緩いのでエロいシチュはたくさんあるんですが、
セックスシーンもなければオナニーシーンもないという青年誌らしいゾーニングですよ。
自宅に戻ったら取り敢えず下着姿になっておっぱい丸出しになるとかがギリギリですね。
他にも下ネタとかいろいろあるけれど、絶対に一線は超えてこないというか。
基本的にエロはこの漫画の構成要素ではあるけれど、それがメインではないというか。
例えばゴムを抜いたズボンのユルユルっぷりのせいで往来でパンツ丸出しになる話とか、
なんとも吉澤さんらしく、この作品の何たるかを如実に表わしていると思うわけですよ。
自分を戒めるゴムの束縛からぬけ出す開放感と、
それに伴い去来する残念なエロさは「惰性67パーセント」というタイトル通りだと思うわけです。
そして、そんな吉澤さんの残念なエロさにも翻弄される西田くん(童貞)が面白いです。
亀甲縛りをされる時に背中に当たるおっぱいの感触に集中してるシーンとか、
いかにも西田くんらしくてメッチャツボに入っちゃいましたね!
でもまぁ、わかるよ…
何しろおっぱいだもんね…!
それと巻末には読み切り版の時の話も収録されているんですが、
麻雀で出来た借金のカタにおっぱいのカタを石膏で取るとかアホらしくて良いですね。
石膏を使うあたり一応美術系の大学っぽいエピソードのような気もします。(←偏見
海でも砂に埋めた西田くんの股間に砂のオットセイの彫像を作ったり、
ヌードデッサンの話もあったりしたあたりも美大っぽいですが、
それ以上に堕落した大学生らしさが前面に出ているので、
美大関係者以外も楽しめると思います。
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