■[漫画]本気だからこそ諦めざるをえない恋「恋は光」5巻
恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス)
著者/訳者:秋 枝
出版社:集英社( 2016-09-16 )
作者サイト:ロケット燃料★21
作者twitter:秋★枝@告知用(@akieda_info)さん | Twitter
Kindle版:恋は光 (5)
Kindle版まとめ買い:恋は光
恋する女性が光って見える西条が、
SNS上で見つけた同じ光を見える女性と話の辻褄を合わせるために、
北代さんと付き合うふりをしている頃、
東雲さんは宿木さんを介して知り合った藤本くんから告白されて…
面白い…
実に… パーフェクトに面白い…!
もうね、ヒロイン3人ともそれぞれの魅力があるんですよ!
西条が誰と結ばれても納得しちゃうくらいに魅力が溢れていて、
読んでると胸がこっちまでドキドキしてくるんですよ!
まず、ラスボスにして天然&純真を絵に描いたような東雲さんですが、
藤本くんに告白されたことで恋というものを更に真剣に考えるようになり、
宿木さんと一緒に恋愛映画を見て、実体験を踏まえることで、
恋に対する自分の答えをついに見つけ出したんですよ。
この答えを出すことで自分の恋心を自覚し、
藤本くんをフッて、恋が関係を壊すことも体感しちゃったあたり、
東雲さんはどんどん経験値を積んでいるなぁ、と思いますね。
なんだろう、恋愛漫画のヒロインというよりも娘の成長を見守る親の心境かもしれない…
そしてそんな東雲さんに藤本くんを焚き付けた宿木さんですが、
西条を振り向かせ、東雲さんを牽制するためにあらゆる手段を取るところが良い!
普通は意地悪な役が取る、読者からは嫌われる所業なんだけど、
宿木さんの想いの本気っぷりがビシバシと感じられるだけに、
むしろ応援しちゃうんだよなぁ。
特に「今度はちゃんと好きなのにぃ」という台詞の「ぃ」から、
宿木さんの切ないまでの真剣な恋心が感じられるんですよ…!
そして今までの形だけの恋愛ではなく、本気の恋だからこそ、
何も言えず、何もできず、諦めることしかできないところが、
本当に切なくて… とても心に訴えるものがあるんだよなぁ…
そんな宿木さんに負けず劣らず、長い間育んできた本気の恋心がある北代さんですが、
西条の家庭の事情を聞いたりと少しずつ距離を詰めたり、
東雲さんを見習ってちょっと攻めたりしてるところが良いですね!
この、一歩関係を踏み込もうとする時の胸の高鳴り!
平静を装おうとするんだけど、止まらない心臓のドキドキが、
読んでるこっちまで伝わってくるんだよなぁ!
やっぱり北代さんも本気で恋をしていると思うんだけど、
本当になんで西条には光って見えないのか不思議です。
西条は恋する女性が光って見えるからこそ、
北代さんの恋心に気づかずに誠実に対応するだけになってしまうし、
宿木さんの言葉とは裏腹な冷めない恋心に後ろめたさを感じている気がします。
やはりこの光こそ、この物語のギミックにして妙なんだなぁ、と思わされますね。
そんな光を西条と同じく見ることができるJKの大洲央ちゃんですが…
彼女の名前もまた愛媛の地名で、更に東西南北に対応して中央で来ましたね。
次巻で西条と彼女が出会うことで何が起こるのか。
全然先が読めないだけに楽しみで仕方ありませんね!
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