■[漫画]漫画家二世と親との絆「田中圭一の「ペンと箸」」
田中圭一の「ペンと箸」: -漫画家の好物- (ビッグコミックススペシャル)
著者/訳者:田中 圭一 GMOクリエーターズネットワーク
出版社:小学館( 2017-01-12 )
作者twitter:はぁとふる売国奴(@keiichisennsei)さん | Twitter
Kindle版:田中圭一の「ペンと箸」
DMM電子書籍:田中圭一の「ペンと箸」
田中圭一と言えば手塚治虫の絵柄で下品なネタ漫画を描く人で、
コミPo!を作った面子の一人、というくらいの認識しかありませんでした。
だからこそ、Web上でこの作品が発表された時には新鮮でしたし、
漫画の面白さに驚かされました。
この漫画のコンセプトは
「偉大な漫画家を親に持つ子供が、親との思い出の料理を食べながら親子の絆を語る」
というものです。
ですので、どうしても漫画家二世の年代的に登場する漫画家の多くがアラフィフ向けですが、
クッキングパパを始め現役世代もいらっしゃるので大丈夫だと思います。
この漫画の妙味は知っている&見たことがある漫画家の話なので取っ付き易い上に、
田中圭一さんは人の絵柄を真似るのが上手く再現度が高いお陰で、
その作家を知るファンほど物語に没頭してしまうんですよね。
多忙で有名だった手塚治虫が父としてしっかりと娘のるみ子女史と触れ合ってたり、
どんなに仕事とトラブルで忙しくても娘に笑顔を見せていたいがらしゆみこさんだったり、
ファンから見た漫画家としてではなく、
子供から見た一人の親としての側面を知ることが出来て面白かったですね。
また、かわぐちかいじさんが双子だったこととか、
池上遼一さんの婿養子がフラッパーの編集長だったこととか、
業界の中でも知られていないネタの宝庫でもあるので、
何というかオタク心をくすぐられますよね。(笑
それと私の年代的に興味深かったのはジャンプの遺伝子がアストロ球団から、
連綿と続いてきていることでしょう。
高橋陽一→和月伸宏→尾田栄一郎のラインは知っていたけれど、
その源流がアストロ球団の中島徳博さんにあったとはなぁ…
アストロ球団以外の作品は存じ上げないけれど、
その遺伝子を受け継いだ作品が今でもジャンプを牽引していることを考えると、
その偉大さがわかるというものですね。
それとグルメ漫画的には森山塔さんお気に入りの、
とうもろこしの天ぷらが個人的に興味を引きました。
昔、北海道で食べたことがあるんですが、確かに美味しいんですよね。
通常は固い芯まで美味しかった憶えがあります。
また食べてみたいなぁ…
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