■[漫画]麻雀の女神に死角はない「笑うあげは」1巻
笑うあげは 1 (近代麻雀コミックス)
著者/訳者:田中 ユタカ
出版社:竹書房( 2017-02-01 )
作者twitter:田中ユタカ TanakaYutaka(@tanakayutak)さん | Twitter
Kindle版:笑うあげは (1)
DMM電子書籍:笑うあげは (1)
田中ユタカさんと言えば「愛人[AI-REN]」や「もと子先生の恋人」といった、
情感豊かでちょっとエッチな漫画を描く人という印象があったので、
麻雀漫画という新境地での活躍はかなり意外でした。
ですが連載を読んだ友人たちの評判が良かったので単行本をポチって読んだんですが、
これが予想以上に面白かったです。
盲目の美女あげは。
彼女はどんな難病も治してしまう奇跡の手を持つ治療師にして、
麻雀には目がない謎多き女性。
彼女は視覚が閉ざされていながら盲牌と捨て牌の発声だけで、
圧倒的な強さを見せてくれます。
田中ユタカさんは人間の美しいところを見せるのと同時に、
人間の弱さとずる賢さもしっかりと描いているんですよね。
あげはさんが目が見えないことを良い事に捨て牌を誤魔化したり、
揺さぶりを掛けてくる相手もいるんだけど、
それらの思惑を悠々と越えてくるあげはさんの麻雀の強さには、
単純に爽快感があってとても面白いのです。
それに麻雀漫画としてもよく出来ていると思います。
打ち筋からそのキャラの性格が滲み出ているんですよね。
粗暴に振る舞っていながらも肝心の勝負所ではヘタレてしまうという、
そんな心根の弱さが捨て牌から分かってしまうとか、
とても麻雀漫画してると思います。
それにしても、あげはさんというキャラクターは魅力的だなぁ。
ただ優しいだけではない、どこか芯が通った強さがあるんですよね。
何というか、格好良さがあるというか。
作中で東くんが惚れるのも仕方ないと思いますね。
普段は麻雀漫画は「咲-Saki-」くらいしか読まないんですけど、
久しぶりに続きが楽しみな麻雀漫画が始まりましたね。
2巻が楽しみです。
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