■[漫画]壮大なスペースオペラ、感動の最終回「マップス 愛蔵版」6巻
マップス 愛蔵版 6 (Flex Comix)
著者/訳者:長谷川 裕一
出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-05-09 )
定価:¥ 1,764
コミック
ISBN-10 : 4797352337
ISBN-13 : 9784797352337
作者サイト:スタジオ秘密基地
銀河全てを舞台にした壮大なスペースオペラ「マップス」の最終巻。
大きく広げた風呂敷は最後には銀河どころではなく、銀河群、それらを内包した宇宙、
そして宇宙が幾つも集まった宇宙群、とそれら全てをひっくるめた”世界”にまで及び、
しかもそれらをキッチリと纏めているのが本作の素晴らしい点だと思います。
銀河の存亡を賭けた神帝ブゥアーと、ブゥアーに反旗を翻す反乱軍との三つどもえの戦いは、
銀河に住む一人一人の一所懸命な思いが積み重なって勝利を導いていくというのが凄い。
ゲン本人が勇者はいなかった、勇者がいない方が良いとまで言って最後のガタリオンとの決戦に臨み、
ゲンたちが自分たちが生きる明日の為に、ブゥアーを乗っ取るしかなかったガタリオンたち、
そして初期宇宙の文明が遺した記録装置ブゥアーを倒していくという展開は、
結局各々の正義を貫き通すエゴとエゴのぶつかり合いなんだけど、
だからこその見応えがあって非常に面白かったです。
また、最終巻には数多くの外伝も収録されており、
リプミラがゲンと出会う200年以上前のダードが誕生する時のエピソードや、
ゲンたちが星図を手に入れる過程での珍道中、
また、シアンが騎士としての生き方を学んだ頃のエピソードだったりと、
面白いものが多かったです。
愛蔵版6冊という形で再び読むことが出来た訳ですけど、改めて読んでも面白かったし、
現在読んでも充分通用する面白さがあることを再認識しました。
ネクストシート単体でも当然面白いですけど、やはり原点である「マップス」は外せないですよ。
ネクストシートしか知らない人がもし居るなら、是非ともこの愛蔵版を読んでいただきたいです。
お久しぶりの、HINAKAです。
フラン様
「マップス」は連載掲載時の第1話から、最終回まで読んで、なおかつコミックスも揃えたという、念の入れようです。
というのも、コミックスにかなりの加筆訂正があったせいだと、思われます。特に最終話近くは、出版社のマンガ誌からの撤退となどもあって、雑誌掲載時にはかなり急いだ気配がありました。
とにかく、ここまで極端な外部生体デバイス(?)を持った、人格宇宙戦艦というのも、当時としては珍しかったと思います。人格のある宇宙船や、船内にその人格の姿を、フォログラフなどで見せるタイプはこれまでも、数多くありましたが、完全に船と人間体が一体でありながら、別々に存在するというのがユニークでした。
しかも、最初は単なる宇宙冒険譚だったのが、最後は全宇宙生命体の存在を掛けた戦い!?の中心に、主人公達が巻き込まれると言う、末広がり方!とにかく、次から次へと強力の敵が出るのにも、参りましたが、余り主人公側が極端に強くなったり、仲間が増えたりしないところがいいところでもありました。
最終的には、主人公の素朴な正義感?に負けて、次々と当初の敵が場合によっては、臨時休戦という形で最強の敵との、最終決戦に臨むという少年マンガ王道?を行くパターンでしたが、余りにスケールが大きくて爽快でした。
個人的には、リプミラ大好きなのですが、雪見嬢も捨て難く、なんどか主人公を後ろから殴りたくはなりましたが……。
最初のコミックス最終巻では、平和になった銀河に幾千光年飛ばされたはずの、リプミラとゲンが還って来たかのような、一陣の風が吹くところで、終わっていますが……後日談とか、あるのでしょうか?
新しい、続編?はまったくの、未見です。
それでは、今回はこれで失礼致します。
コメント by HINAKA — 2009/5/14 木曜日 @ 23:00:29
マップス・・・2巻の”歌う流星”が一番好きです。
ラストに流れる”流星”のメッセージが最高です。
いつか。あんなカッコいい台詞が似合う奴になりたいなぁ
・・・と思っているうちに40代が目前に迫ってきています(T_T
コメント by Teeta — 2009/5/28 木曜日 @ 20:13:19