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:: 2017/4/8 土曜日::

■[ラノベ]眼鏡とあまのじゃく「君に恋をするなんて、ありえないはずだった」1巻

元々は小説家になろうで読んだ作品だったんですが、
いつの間にか賞を取ってたらしく宝島社文庫から発売されてました。
ラノベ売り場になくて散々探したんですが、
どうやら宝島社文庫は表紙以外イラスト無しなので普通の文庫扱いだったみたいで、
ビブリア古書堂とか、そっち方面の売り場に置いてました。
盲点だったわー

飯島靖貴は真面目なんだけど地味キャラで、至って平凡な高校三年生の眼鏡男子。
一年生の頃に親切を邪険にされたことからリア充系女子の北岡恵麻とは距離を取っていたんだけど、
夏の勉強合宿でのちょっとした出来事から距離が近付いていくことに…
この物語は地味な眼鏡男子と天邪鬼なリア充女子との不器用な恋物語です。

元は「小説家になろう」作品ですが異世界でもハーレムでも異能力でもありません。
普通の高校生男女の普通のめんどくさい恋模様を綴った物語です。
「俺ガイル」とも違う、どちらかというと「とらドラ!」とかが近いでしょうか。
本当に普通の、どこにでもいる高校生たちのラブコメなんですが、
これがまた良いんだ…!

自分の気持ちに素直になれない不器用さと、
自分の気持ちに中々気付かない天然さが丁寧な筆致で描写されて、
いつの間にか二人の恋心に読んでるこっちまで共感してドキドキして、
とても切なく、とても恥ずかしく、とてもトキメくんですよね。
そうだよなぁ… 学生時代の恋心ってこんなに素敵なものなんだよなぁ…

天然な飯島に気があるんだけど素直になれない恵麻のあまのじゃくっぷりが可愛い…
自分は仲良くなるのに少しずつ頑張ってるのに、
友達の久美子は同じバンドのファンだからと一気に仲を深めていくのに嫉妬したりと、
読んでて本当に胸キュンなんですよ。

Web版を読んだ時点でファンになりましたが、
書籍化されて読み直して、もう一度ファンになりました。
ただ、この書籍版だけ読んだ人は辛いだろうなぁ、と思います。
よりによってこんな良い所でぶった切るとは…
これは是非ともこの続きを書籍化して貰わないと…!
そして足りない分量は是非とも書き下ろししていただきたく…!
私は… Web版完結後の二人のラブラブっぷりをじっくりねっとりと読みたいんだ…!

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