本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!

:: 2009/5/21 木曜日::

■[ラノベ]もうひとつの“文学少女”の物語「“文学少女”見習いの、初戀。」

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)
著者/訳者:野村 美月
出版社:エンターブレイン( 2009-04-30 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4757748299
ISBN-13 : 9784757748293
絵師サイト:nezicaplant

“文学少女”シリーズは素晴らしい完結を見せてくれただけに、
番外編の短編集ならともかく外伝を書くというのはどうだろうなぁ…
と、正直穿った見方をしてたし蛇足にならないかと訝しんでたのですが、
口惜しいけど面白かったです。

心葉くんが遠子先輩と別れ、3年生に進級したばかりの続編と言って良い頃が舞台。
遠子先輩との別れのシーンを偶然見てしまい、心葉くんに恋に落ちてしまった新入生の日坂菜乃。
文学作品にほとんど触れたことのない菜乃が心葉くん恋しで文芸部に入部し、
真っ直ぐに想いを伝えていく様はちょっと眩しいくらいでした。

心葉くん的には遠子先輩一筋な訳で、鬱陶しいだけなんだけど、
遠子先輩との大切な日々を通して
「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」
という思いをそのままに菜乃が関わることになった事件を解決に導いていきます。

物語的には相変わらずミスリードを誘う巧妙な展開と、
文学作品に絡めたストーリーは面白く、菜乃が主人公ということで新鮮味もありました。
菜乃のキャラクターが凄く真っ直ぐなヒヨコみたいなのも好感を持てたのですが、
最後には振られるのがほぼ決定しているだけに、
今後どういった結末に向かっていくのか気になるトコロです。

関連エントリー


[tmkm-amazon]4757739184[/tmkm-amazon] ファミ通文庫を代表する名作の”文学少女”シ…

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)著者/訳者:野村 美月出版社:エンターブレイン( 20…

“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)著者/訳者:野村 美月出版社:エンターブレイン( 2…

コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫 こ 1-1-2 コラボアンソロジー …

“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)著者/訳者:野村 美月出版社:エンターブレイン( 2008-12-26…


 Comments (0)

コメントはまだありません »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

HTML convert time: 0.648 sec. Powered by WordPress