■[漫画]回せ回せ! 前へ前へ!「弱虫ペダル」6巻
弱虫ペダル 6 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2009-06-08 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253214568
ISBN-13 : 9784253214568
作者サイト:seihukunuidara’s Website
面白いなぁ…、やっぱりメチャクチャ面白い。
今少年誌の中で一番好きな作品は間違いなくこの「弱虫ペダル」ですよ。
自転車に無知で友達も居なかった小野田坂道が自転車を通じて友達と出会い、
友達と一緒に走ることが何よりも楽しいという想いが伝わってきて、
その想いに心が奮わせられます。
4日間で1000km走破! しかも今泉、鳴子、坂道の三人は車体にハンデ付き!
身体の力を汗と一緒に全て出し切り、風呂で溺れ死にそうになるほど疲労が溜まる。
それでも勝つために、自分の可能性を知るために、そしてみんなと一緒に走るのが楽しいから、
ペダルを回して前に進んでいく姿は情熱が迸り、最高にテンションがあがってくるんですよ…!
合宿3日目の早朝、昨年のインターハイ覇者、箱根学園の1年生の真波山岳と再会し、
彼と一緒に走ることによって登りの楽しさを再確認し、インターハイへの想いを確固たるものとし、
意外と大きな壁となって立ちはだかる2年生二人を相手に諦めず、
不器用だけど、真っ正直で前を向いて頑張る姿はグっと来るモノがあるなぁ。
2年生の手嶋と青八木の二人は今まで全然目立ってなかったけど、
インターハイへの想いと勝ちに対する執念は1年生たちに全然劣るものではなく、
凡人なりに協力し、研鑽を積み続けてきた姿は凄く格好良かったです。
正直その努力が紙面を通してビシビシと伝わってくるだけに2年生にも勝って貰いたいけど、
レースというのは厳然たる勝者を出してしまうのでもどかしくもあり…
でも、2年生の壁を今泉と鳴子が乗り越えることができず、
最後に残った真打ち、坂道がチャレンジするという展開は読んでて熱く、何より面白いんだよなぁ。
チャンピオンでも結構売れてる作品らしく、巻頭カラーに増ページと凄く勢いがあります。
作者が今まで不遇な境遇だっただけに是非とも売れて欲しい作品です。
個人的に全雑誌のなかで一番好きなのが惑星のさみだれ、週刊誌最強が弱虫ペダル
ええもう、読むたびにロード乗りたくてたまらなくなるので困りますな。
シャカリキとかも面白いですが、
向こうは「己を突き詰めて高みを目指す」群像劇っぽいとこがあるのに対し、主人公が一点の武器持った素人であるので感情移入しやすいですしチームロードの本当の面白さ、各巻にしっかり定められた大きな壁と読んでいて盛り上がる盛り上がる。
…あとシャカリキは最終決戦とか作者テンション上がりすぎて、常識ある人間なら踏み込めない領域描いちゃって(バイクとはいえ)峠で派手にすっ転んだ事ある身としてはこえーしな(何
まあアレです。
「チャリ楽しい」という感情が登場人物「全員」からひしひしと伝わってくるので、ローディストとしてはこれ読まないと絶対人生損すると言い切れる作品になってますよね
コメント by ボブJr — 2009/6/10 水曜日 @ 17:25:23