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:: 2008/3/20 木曜日::

■[漫画]センパイとコウハイの青春のアトサキ「ネムルバカ」

ネムルバカネムルバカ (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2008-03-19 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4199500758
ISBN-13 : 9784199500756
 
作者サイト:おかんの家

大学の女子寮でルームシェアしている先輩と後輩。
初めは自分を律しようとしていたものの酒で堕落したり、
バイト先に生理的にダメな人が居たり、将来とか人生とか考えたり。
何というか等身大の若者の姿がここにあるんですよね。

「それ町」のような明らかなエンターテイメント作品ではないですが、
間違いなくこれも石黒正数先生流のエンターテイメントを有しています。
それでいて若者へのメッセージ性であったり、30代に共感を呼んだりと、
心に響いてくるものがあるんですよね。

この作品で特に心にズシンと来るのが駄サイクルという言葉。
この作品内での造語なんですが、身内だけの閉じた小さなサイクルのこと。
自分もそれに陥ってなってないかといつもヒヤヒヤしています。

他にも先輩がデビューする際のプロデューサーの言葉って嘘がないんですよね。
音楽ではなく漫画の世界でもそれは同じで、
同人誌ってどれだけ売れても万の単位だけど、商業だと桁が2,3個違いますからね。
(ゲームだと稀に「月姫」や「ひぐらし」や「東方」といった化け物が存在しますが…)
作品が壊れない範囲で現実というものを描くだけでなく、
最後にそれに立ち向かうトコを描いているのがこの作品の魅力だと思います。
うーん、正に青春だ。

それはそうと電車吊り広告でナゲナワマン見た時は笑いました。
細かいトコにセルフパロを仕掛けるなぁ。(笑

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 Comments (2)

2 Comments »

  1. 全く持ってプロデューサーの言は真実ですな
    洒落にならんくらい色々言葉が入ってくるので石黒さんはすごい。

    そして如何に人間が駄サイクルで狂うか。
    身をもって体験してたYO。

    コメント by ボブJr — 2008/3/22 土曜日 @ 16:14:00

  2. だらーっとしているようで心に語りかけてくる事が多いですからね。
    石黒先生はデビュー作からしてズシンときてました。

    駄サイクルは甘美な蟻地獄です。
    そこから自分で気付けて抜けだす気力があるくらいならまだ大丈夫!
    色んな人に会うと刺激を受けるのでお勧め。

    コメント by フラン — 2008/3/31 月曜日 @ 0:35:00

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