■[漫画]誠実な少女と稀代の悪女「エリスの聖杯」1巻
エリスの聖杯1巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:常磐くじら
原作者サイト:常磐くじら
作者名:桃山ひなせ
作者twitter:桃山ひなせ (@mokibidango) | Twitter
Kindle版:エリスの聖杯 (1)
DMM電子書籍:エリスの聖杯 (1)
6歳の頃、父の言いつけを破りいつも通り公園に遊びに行ったため、
公爵令嬢スカーレット・カスティエルの公開処刑を見てしまったコニーことコンスタンス・グレイル。
それから10年経ち、”誠実”がモットーのグレイル家はそれ故に資金難に遭い、
懇意の商会の子息ニールとコニーとの政略結婚の話が持ち上がった。
コニーは恋愛結婚に憧れはあれども子爵令嬢としての立場はわきまえていたし、
ニールもハンサムなのでその結婚が嫌ではなかったけれど、
そのニールは意地悪で自己中で有名なパメラ嬢と浮気しているという噂が立っている上に、
夜会ではそのパメラからコニーを陥れる茶番劇が繰り広げられてしまう。
誠実に生きてきたコニーにその窮地を挽回できないかと思いきや、
不思議な声が「助けてあげる」と囁きかかてきて…
いわゆる悪役令嬢が出てきますが、現代日本からの転生とかそういった要素はありません。
悪役令嬢の幽霊と、誠実がモットーの朴訥な男爵令嬢のバディモノです。
冤罪で処刑された悪役令嬢であるスカーレットに助けられたコニーが、
彼女の冤罪の真相究明という復讐を手伝わされるミステリーモノでもあります。
小説家になろう原作、GAノベルで書籍化、そしてマンガUP!でコミカライズのその1巻目になります。
なろう原作は読破済みの私からしてもこのコミカライズの出来は素晴らしいと感動しています。
ダンまちリュー外伝の時も思ったけれど、桃山ひなせさんの実力は本当に高いです。
コミカライズ担当が桃山ひなせさんだと知った時、
「勝ったな…」
と冬月みたいなセリフを言ってしまいましたが、それが間違いではなかったと再認識しました。w
実際凄く読み応えがあるんですよね。
誠実で朴訥なコニーはとても可愛いんだけど…
スカーレットが乗り移った時は一気に表情が切り替わって凄みが出てくるんですよ。
活字媒体だとどうしても読者の想像に頼ってしまうんですが、
こういった絵として提示されると納得感がとても高くなるんですよね。
純朴なコニーの顔が、中の人が変わっただけでこれほど変わるのかと。
魂から滲み出る迫力が紙面から伝わってくるかのようです。
活字が苦手な人はまずこのコミカライズの1巻を読んで欲しいです。
この1巻は序盤ですが、コニーとスカーレットがコンビを組んで初めての痛快逆転劇を、
これでもかというほどにきっちりと描かれているので、
この1巻を読んだだけで物語に引き込まれると思います。
第2話まで試し読みできますので、まずはそちらでご確認ください!
面白いよ!
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