■[漫画]SFと幻想的な物語「碧水惑星年代記」
碧水惑星年代記 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:大石 まさる
出版社:少年画報社( 2008-03-29 )
定価:¥ 800
コミック
ISBN-10 : 4785929294
ISBN-13 : 9784785929299
作者サイト:大石工画店
その名の通り「水の惑星」をテーマにした本作ですが、
この碧で実に5冊目になるんですよね。
海を連想する漢字一文字を頭に冠する「水惑星年代記」
あおい海原という意味の碧海という言葉が指し示すように、
壮大な世界観と透き通るような面白さを感じさせてくれます。
短編は時系列がバラバラでSF短編にファンタジー短編と種類もバラバラながら、
間違いなく同じ作品だと感じさせてくれるんですよね。
何というかどの作品も流れる空気が同じなんですよ。
それがこの作品の魅力なんだと思います。
個人的にはSF関連の話が好きで、特に「どってん☆」が良いですね。
義理の姉と妹を持つヨウが実家に戻ってきてのお話なんですが、
姉の澪への想いを捨てきれないヨウが告白し、明確に目的を定めてからの行動力。
更に最後に明らかになる目的ってのが呆れるくらいに馬鹿らしく、
それでいて清々しくなるほどに微笑ましくて参ってしまいます。
「どってん☆」でも出てきましたけど、ブラック家はこのシリーズの定番ですね。
本誌で連載している方でも更に出てきてるし、この作品のお約束なのかも。
短編連作ということでこの巻だけ買っても問題ないということもありますし、
他の作品もどれも暖かくなるようなものばかりなので、
シリーズ作品ということを気にせず手にとって欲しいと思います。
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