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:: 2020/9/27 日曜日::

■[ラノベ]青春の謳歌「亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~」2巻

望まざる結果とはいえホウ家の跡取り息子となったユーリは、
騎士院での勉学の日々を送ることになったんだけど、
前世日本の知識とホウ家でのスパルタ教育もあり5年目には単位もほぼ取り終わってしまう。
そこで暇を持て余して事業を始めようとするも、
既得権益を牛耳る魔女家の社会構造からやる気は出なかったんだけど、
女王からの呼び出しを契機に動き出し…

新型コロナ自粛期間中に1巻が出るというタイミングの悪さでしたけど、
無事に2巻が出てホッと一安心です。
1巻に引き続いて2巻もWeb版から細かいところか大きなところまで加筆修正をされていて、
何度も繰り返し読んだ私でも色々と楽しめる内容でした。

ユーリは転生したこともあり、シャン人国家というものを客観的に捉えているので、
あと10年もせずに亡びることがほぼ読めているんですよね。
で、色々と見えてしまうが故に行動をはじめているんだけど、
新キャラのリリーさんが察しているように、
親しい人を見捨てられないので、わりと矛盾しているところはあるんですよね。
ユーリは良くも悪くも愛情に飢えているので、愛情を持って接する相手には弱いんですよね…

新キャラといえばユーリの恩師になるクラ人のイーサ先生ですが、
とても理性的に狂っている宗教家というのはとても魅力的だと思います。
あと、希少な眼鏡っ娘枠なのが良いですね。
早くリリーさんも眼鏡を作って眼鏡っ娘としての魅力を出すべきだと思うんだ…

ユーリが特許制度という社会構造を作るというのは、なるほどと思いましたね。
それもこれも王制だからこそサクっと作れたと思うのと、
何より既得権益層である魔女家たちが本質を掴めてないからこそ、とも言えますね。
とはいえ地元マフィアと汚職官僚の悪魔合体と言える魔女家を相手にするので、
まだ小規模の今は小康状態ですが、これから順風満帆とは行かなくなるのが何とももどかしいのですが…

それと今回一番加筆が多かった部分のキャロルとの下町デートですが、
ユーリは本当に天然でやらかしすぎるな、とつくづく思いました。
キャロルのメインヒロイン度が留まることを知らない…
というか、それだけに第一部のラストはキツすぎるんですけど…
いやホント、Web版読んでない人は今からしっかりと心を強く持っておいた方が良いです。
ホント、マジで。

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