■[漫画]はずれがない面白さ「とめはねっ! 鈴里高校書道部」3巻
とめはねっ! 3 (3) (ヤングサンデーコミックス)
著者/訳者:河合 克敏
出版社:小学館( 2008-04-04 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4091513174
ISBN-13 : 9784091513175
禅宗のお寺で行う合同合宿編の続きを収録した3巻。
海辺ということで水着姿も忘れないサービス精神です。
そしてしっかりと書道の面白さを判りやすく描いています。
ベテラン作家だから安心はしていましたが、
ここまではずれがない面白さを出してくれるとは思いませんでした。
初心者の二人が主人公ということで書道に疎い人にも判りやすく、
書の基本を丁寧に押さえつつ、漢字の蘊蓄も交えて描かれており、
色々と感心しながら読んでしまいます。
他にも寸評会での勅使河原の心情とか文化部とは思えない盛り上がりだったし、
地味に思われがちな書道のイメージを払拭する良作だと思います。
特に爺さんこと三浦清風先生が良い味出してます。
還暦をとっくに過ぎているのにデジカメを使いこなすハイカラっぷりで、
海を元気に泳ぎまくる程の体力もあり、当然書道では見事な指導を見せてくれます。
加茂ちゃんとの掛け合いも楽しく、飽きることがありません。
縁の父親の名前の由来となった王義之の話が出たりと、
伏線もしっかりと回収したりと漫画としての出来が素晴らしいんですよね。
後は河合先生お得意のラブコメ方面なんですが、
今回は珍しく主人公に初めから彼女が存在しませんからね。
今はまだ序の口な展開ですが、河合先生の新しいラブコメに期待せざるを得ません。(笑
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