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:: 2022/5/25 水曜日::

■[ラノベ]王弟ガリオスとの決戦「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」2巻

ロメリアがカシューで軍隊を組織し始めてから3年。
アンリ王子は戴冠するも軍部を掌握するザリア将軍とは対立したままな上に、
義父のファーマイン枢機卿長の強欲さに国庫が逼迫し魔王軍残党を討伐できないでいた。
そんな中、ロメリアを旗印とした軍事同盟が拡大して各地で討伐を成し遂げていて…

Web版の第二章が丸っと省略されていて驚きました。
確かにロメリア視点が少なかったし、ツラい展開もあったので仕方ないのもあるんですが…
とはいえミーチャやソネアさんの悲劇は知っておきたいというか…
無かったことにはしたくないかな…

魔族の中の英雄というか戦闘狂の王弟ガリオスですが、
竹を割ったような武力一辺倒の武人、というのは中々に魅力的だと思います。
圧倒的な個の暴力によって親衛隊が数百人単位で蹂躙されるエリザベートからすると、
溜まったもんじゃないでしょうが…

ガリオスに対して個の戦闘力が高い魔王殺しの英雄たちとロメリア二十騎士が共闘するシーンは、
呂布に対して劉備、関羽、張飛の三人で挑む虎牢関の戦いを彷彿とさせますね。
その戦いに加われない武力のないロメリアだけど、
指揮官として類い稀なる度胸と知謀を発揮しており、
やはり彼女も英雄なのだな、と思いました。

ただ、ロメリアは女子力が極端に低い合理主義の現実主義のため、
そりゃ魔王討伐メンバーの中でハブられても仕方なかったのかも?
と4人の再会&仲直りシーンで思ってしまいました…w
たとえるならJK時代の部活で3人のエースとして活躍したり恋バナしてる横で、
マネージャーとして奮闘するも女子力低く合理的なダメ出しばかりしてたら…
そりゃ仲間外れにされちゃっても仕方ない気がします。

エリザベートも結婚して子供が出来たことで現実との摺り合わせしていき、
少しずつロメリアの気持ちを分かるようになったことで和解できたんだと思うけど…
それだけに最後の悲劇はキツいものがありましたね…
アンリ王子も10代のやらかしに気付いて、罪を清算しようとするのは良かったけど、
やはりまだ自分に酔っているなぁ、とも思いました。

しかしザリア将軍は有能だったのかもしれないけれど、
王家に仕える家臣としては才覚が全くありませんでしたね。
長年軍人をやっていたとはいえ、対魔族戦の経験が余りないロートルは、
本当に有害だったんだな、と思いました。

それにしてもロメリアはロメ隊のメンバーの子供が出来たら抱っこしたいと言ってましたが、
エリザベートの子供たちを抱っこする機会がすり抜けていったのは可哀想でしたね…
自分の子供を作って抱っこしてあげたら良いと思うんだけど…
自分の女子力の過小評価っぷりを見ると、難しいんだろうなぁ…w

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