■[漫画]怪物には名前と仕事を与えよ「黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ」1巻
黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ1巻
出版社:講談社
作者名:藤田和日郎
作者twitter:藤田和日郎さん(@Ufujitakazuhiro) / Twitter
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藤田和日郎さんがモーニングで描く黒博物館シリーズ第3弾。
それは後に多くの人に影響を与えた作品、
”フランケンシュタイン ーあるいは現代のプロメテウス”を世に出した女性作家。
メアリー・シェリーが主人公の物語です。
メアリー・シェリーとプランタジネット舞踏会という、
一見全く関わりがなさそうな要素を結びつける手腕は流石なんですが、
それだけにこれがどういう風に物語を形作り、
どのような結末を見せてくれるのか全く予想が付かないんですよね。
それだけにワクワクしてしまいます。
金欠のメアリーが義父に呼び出された先で依頼されたのは、
コサックの暗殺七姉妹の死体を、事故死した村娘とつなぎ合わせて復活させた化物を、
舞踏会で女王を暗殺から守る護衛として教育するという、奇想天外なもの。
フランケンシュタインの怪物を世に生み出した作家だからこそ抜擢されたとはいえ、
かなりの難行を課された形になりますよね…
そしてこの時代の男尊女卑の世界がとても丁寧に描かれており、
それに対峙しないといけないメアリーを見ていると、
フェミニズムというものがどういうものであり、
どのようなものと対峙する必要があるのか、というのが伝わってくるかのようです。
まだ1巻ということで序盤ですが、
前作のような上下巻構成ではないことから、
しばらく続きそうな感じですね。
続きも楽しみです。
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