■[漫画]メディア合戦「トリリオンゲーム」7巻
トリリオンゲーム7巻
出版社:小学館
原作者名:稲垣理一郎
原作者twitter:稲垣理一郎さん(@reach_ina) / Twitter
作者名:池上遼一
作者twitter:池上遼一さん(@Ikegami_Ryoichi) / Twitter
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ドラゴンバンクからの買収提案を蹴り、逆にドラゴンバンクを買収すると宣言したハル。
資本力に圧倒的な差がある状態なのに、一体どうするのかと思いきや、
今度はAIセレクトショップの時に宣言していたように、
情報メディアを手に入れようと動き出して…
報道を手に入れたトリリオンゲームだけど、
それをそのままネットメディアにスライドさせるんじゃなくて、
現行のメディアの弱点をITの力でカバーするという展開が上手いですよね。
功刀さんは有能だけど、どっぷりと既存の常識に囚われているので、
ガクのような自由な発想が出来ないんですよね。
やはりガクのような地道な努力で培われたITスキルと、
現場の要望を吸い上げる力の両方を持ってる人間は強いです。
ただ、そのような真っ当な人間が綺麗に評価されないのが現実で。
どうしても資本の力という理不尽なものに押し潰されそうになるんだけど、
そこで表に立って出てくれるのがハルなんですよね。
しかもやり方が上手い。
敵を倒すのではなく、味方に引き込んで全員を勝者にしてしまうんですよ。
私みたいな人間だと勧善懲悪が刷り込まれているので、
どうしても完膚なきまでに叩きつぶしたくなるんですけど、
ハルは実利を取る人ですからね。
そもそも敵を作らない戦略なんですよね。
ただ、桐姫は敵というかライバルなんですよね。
圧倒的な資本力を武器に、トリリオンゲームのウィークポイントを攻め、
ワンサイドゲームになるようにぶつけてくるあたり怖いですよね。
もちろんハルがそんなに大人しくやられるわけはなく、
強烈なハッタリをかまして対抗するわけなんだけど…
底辺から積み上げてきたハルには地道な努力をしてくれる仲間が多いのが、
一番の強みなんだなぁ、と思います。
メディア合戦は次の8巻で一区切りになりますが、
ドラゴンバンク戦はまだまだ続きますよ。
楽しみです。
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