■[漫画]負けず嫌いなお嬢様の軌跡「エリスの聖杯」9巻
エリスの聖杯9巻
出版社:スクウェア・エニックス
原作者名:常磐くじら
原作者サイト:常磐くじら
作者名:桃山ひなせ
作者twitter:桃山ひなせさん(@mokibidango) / Twitter
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リリィ女史が遺したエリスの聖杯の手掛かりをついに手に入れたコニーとランドルフ。
そこに記されていたのはエリスの聖杯とは、
隣国であるファリスからのアデルバイドへの侵略計画のことだった…!
この9巻はほぼほぼリリィ女史の物語ですね。
リリィが自己肯定感に満ち満ちていた幼少期にスカーレットに出会い、
敗北感を味わうところから始まります。
スカーレットという強烈な個性に出会った際に、
アイシャのように信奉するのではなく、
負けん気の強さでもって接して、
何だかんだで友人と呼べるだけの距離感を持てているのは、
リリィ女史の才覚と努力によるものでしょうね。
ただ、その才覚と努力は貴族令嬢としてのものだから、
国家間の陰謀というものは手に負えなかったんですね。
彼女もまた、ド三流な男たちの尻拭いをするハメになった結果、
その命を使う覚悟を決めたんだなぁ…
いやはや、本当にこの作品の男どもは頼りにならないんですよ。
大切なものを守るためには国家に喧嘩売るくらいして欲しいものですね。
まぁ、ヘタレはヘタレなりに頑張ってはいるみたいなんだけど、
コトが起こるまでにどれだけ積み上げてきたかが重要なわけで…
そこまで想定せずに安穏としていたツケを払っているだけなんだよなぁ。
それはそうと、現実のウクライナの情勢を見ていると、
大国が戦争を仕掛けるのには大義名分なんて必要なくて、
一方的ないちゃもんだけでやらかすんだということがわかり、
丁寧にやってるファリスがとても紳士的だと思えるようになりました。
これもまたフィクションが現実に負けたということなのかもしれない…
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