■[漫画]天才の攻略方法「龍と苺」14巻
竜王挑戦者決定戦三番勝負で初めて公式戦での敗北を知った苺ちゃん。
二度と負けないために斎藤二冠に勝つための戦術を練るんだけど、
棋力もキャリアも相手が上で、更に宣言法といった飛び道具ももう使えない。
合理的かつ奇跡的な攻略方法を考える苺ちゃんだけど…
作中では苺ちゃんがかなり頑張ってますが、
同時期に三段リーグで足掻いている子たちも多くいるんですよ。
苺ちゃんは一足飛びにプロになれる道が用意されていますけれど、
普通の天才たちはそんなこと出来ないんですよね。
タッキーもぽぽちゃんもまだ三段リーグではないけれど、
そこへと至るために日々邁進しているのですよ。
負けるキャラたち、平凡な天才たちの歩みもしっかりと描くことで、
苺ちゃんのトンデモなさが際立ってくるんですよね…
うーん、残酷だ…
そして苺ちゃんが斎藤二冠に対して建てた攻略方法ですが、
相手が完全に研究している最善手ルートの脇道に誘導し、
そこから斎藤二冠が最善手を指し続けることを前提に研究する…
という、かなりとんでもないことやってますね。
斎藤二冠の天才性に賭けるという、何とも凄い戦術です。
タッキーとぽぽちゃんが無理無茶無謀と言うのも当然なんだけど、
それで100手近く読み切るんだからとんでもないですよ。
斎藤二冠の才能と、人間としての心の持ち方を読んだ上で、
勝負師としての駆け引きで棋力の差を埋めた薄氷の上の奇跡の勝利ですよ。
まぁ、本人も言ってる通り二度とできない勝ち方だけど。
苺ちゃんは次の勝ち方も決めてるみたいなので、また勝ちますよ…!
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