■[ラノベ]失敗しても諦めるな!「SH@PPLE」9巻
SH@PPLE ―しゃっぷる―(9) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:竹岡 葉月
出版社:富士見書房( 2010-05-20 )
定価:¥ 609
Amazon価格:¥ 609
文庫 ( 270 ページ )
ISBN-10 : 4829135255
ISBN-13 : 9784829135259
作者サイト:nezicaplant
絵師サイト:□■ なぎほん ■□
絵師twitter:よう太 (_youta_) on Twitter
8巻は短編集だったんで一応読んだけど7巻で盛り上がってただけにちょっと肩すかしでしたが、
9巻は実質的な7巻の続きであり、シリーズ完結巻です。
現代版とりかへばや物語の結末は如何に?
今回のコンセプトは「失敗をどう乗り越えるか」なんだと思います。
7巻ではSECと舞姫を始め、蜜や雪国も大なり小なり失敗してしまった。
でも失敗したからといってそこで人生は終わりじゃない。
人生はゲームじゃないからリセットやセーブポイントはないけど、
ゲームみたいに一度の失敗が即破綻を招く訳でもない。
失敗したらそれを乗り越えて何度でもチャレンジすることが重要なんだと、
そんなことを教えてくれる作品なんだと思います。
鳥子さんがちょっと可哀想だったけど、
彼女にとってもその失敗(失恋)が全ての終わりではなく、
作家としての成長の礎となるのが救いといった所でしょうか。
そっくりな双子の男女が入れ替わるラブコメ作品として始まり、
最後までそのギミックが活かされた面白い作品でした。
ですが、それだけに留まらず、ティーン向けのライトノベルとして、
読者に訴えかける何かがあったのも確かだと思います。
中高生が読むと楽しく、何か得るものがあるんじゃないでしょうか。
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