■[ラノベ]世界を大いに傾かせる忍と暦の団「傾物語」
傾物語 (講談社BOX)
著者/訳者:西尾 維新
出版社:講談社( 2010-12-25 )
単行本(ソフトカバー) ( 356 ページ )
絵師サイト:青 春 電 繪 物 語 – 無名小站
「まよいキョンシー」というサブタイトルと表紙から八九寺メインと思いきや、
蓋を開けてみればまさかの阿良々木くんと忍のツーマンセルがメインの物語で、
八九寺は確かに物語の中心とも言えるキーパーソンではあるものの、
結局美味しい所は全て忍が持って行った感が否めないです。(笑
受験勉強に必死すぎて夏休み最終日なのに手つかずの宿題の山を前に、
のび太くん的な発想でタイムスリップを思い付く我らが主人公、阿良々木暦。
そしてあばらが魅力的なロリ忍が時間移動が実現できちゃうと言い出したもんだから、
嘘だ嘘だと思いながら実際にやらせてみたら本当に過去に行けてしまった二人。
ただしそれは目的の1日前ではなく、11年前の母の日前日で…
目の前に困っている女の子が居たら歴史を変えるかもしれないという懸念は無視して、
取りあえず助けてしまう、助けざるをえない阿良々木くんのどうしようもない優しさ。
それが招いた結果としての世界滅亡と溢れるゾンビというどうしようもない未来を前にしても、
春休みのことも含めて、過去に囚われず肯定して前に進むことがテーマだったような気がします。
あと、ロリ忍のあばら。(←重要
それにしても全体的に忍のキャラが壊れてるんだけど、これでこそという風にも思える不思議。
特に物語中盤で女子中学生バージョンになった忍をありのまま、
思ったことを素直にテレもなしにべた褒めする阿良々木くんにデレた時の可愛さを見てると、
もうこれはこれで良いんじゃないかな、と諦めの境地にも似た悟りを開いてしまいました。(笑
しかし報われないのは八九寺ファンだよなぁ…
まぁ、八九寺メインにしたら阿良々木くんが都条例に引っかかりそうだし仕方ないですが…
恨むなら都条例を通した都議会にってトコなんでしょうか。(ぉ
>恨むなら都条例を通した都議会にってトコなんでしょうか。(ぉ
即座にコメントせざるを得ませんw
私は忍派なので極めて嬉しい限りですが、西尾先生ならそういう展開はやりかねませんなw(「十八歳以下にしか見えない非実在青少年の実在でも確認されたんじゃないんですか?」)
そして基本的に好みが王道のヒロインからまず外れる傾向にある私は既に報われない事への諦観がガッチリと備わっている訓練された天邪鬼でありますが、殊に戦場ヶ原派や羽川派は正に苦渋の茨道かと察して余る苦痛の程です。……悲劇のヒロインは薄くて高い本でのメインヒロイン率も増える昨今ですが、其所に魔の手が!?
そういうときは、「ふおんコネクト(ざら著)」の風刺が効いた四コマでも見て心を落ち着けましょう。……寒波と重なったコミケで病魔に罹患する作家様が多数ですが、フランさんも含めて皆々様、どうかお大事に。
……あ、最新号の週刊サンデーで「神のみぞ知るセカイ」が昔のギャルゲーっぽくなっていてかなり笑いましたw
コメント by Mya — 2011/1/6 木曜日 @ 19:45:43