■[漫画]授業中の内職は職人芸?「となりの関くん」1巻
となりの関くん① (MFコミックス フラッパーシリーズ)
著者/訳者:森繁拓真
出版社:メディアファクトリー( 2011-04-23 )
コミック ( ページ )
作者サイト:森繁拓真の手遊びナイト
誰しもが経験したことがあるであろう、授業中の内職。
教科書に載っている肖像画や偉人の近影にヒゲ描いたりするのは序の口で、
日本全国でどれだけの人がフィギュアスケーターのご先祖様に落書きしたか知れません。
他にも練り消しで遊んだり、漫画読んだり、今だと携帯弄ったりもあるでしょうか?
この漫画はそんな授業中の内職のみをフィーチャーした、超絶に地味な作品です。
真面目な女子生徒の横井さんの隣に座っている関くんは内職の達人。
窓際最後列というベストポジションだからこそ出来る数々の内職。
消しゴムでドミノ倒しを作るなんて序の口で、折り紙は勿論、
編み物スキルに自信を持つ横井さんが認める程の編み物を仕上げるだけでなく、
先生にバレそうになったらシレっとノートと教科書を出すスキルも併せ持っているのです。
ただ一人遊びをするだけなら横井さんもそれほど気にならないんだろうけど、
何しろ関くんの編み出す一人遊びな内職はどれもこれも独特且つ本格的!
将棋を指せばストーリー性を感じさせる、ルールに縛られない作品を生み出し、
砂を持ち込んでの棒倒しでは霧吹きを使っての職人芸を築き上げるという、
その独創性の高さに横井さんならずとも驚かされるのです。
フラッパーという地味な雑誌で、更に地味なテーマを面白く描く「となりの関くん」
かつて週刊少年チャンピオンで「アイホシモドキ」を連載していた森繁拓真さんの新作にして、
久しぶりの連載作になるので、読み切りから応援している身としてはこのまま頑張って欲しいです。
しかし、東村アキコさんが実姉だったとは知りませんでした。
いやー、縁っていうのは意外な所で繋がっているもんなんですねぇ…
最近のコメント