■[ラノベ]冷静になるな、勢いを感じ取れ!「ベン・トー」1,2巻
町の片隅、どこかのスーパーで繰り広げられる餓えた狼たちによる半額弁当争奪戦…!
この作品を一言で表すならこれ以上のものはないですし、
実際それ以上でもそれ以下でもないです。
半額弁当という極上の美食を求めて拳が、蹴りが、頭突きが繰り出される!
冷静に考えればたかが数百円の違いに命を賭けるなんてアホらしいし、
ぶっちゃけ犯罪じゃね? と思い至ってしまうのですが違うのですよ。
「冷静に考えたら負けかなと思っている」の精神で読むべき作品なのです。
1巻は主人公の佐藤洋が半額弁当を巡る戦いに触れ、狼となる序盤を描いた内容で、
先輩の”氷結の魔女”槍水仙との出会いと狼とは何かを識る物語がメインです。
2巻は東と西の狼が闘うバトルで、佐藤洋の従姉”湖の麗人”薯我あやめがもう一人の主人公。
生まれた時から一緒に居た二人の緊密な関係を見てると期待していまいますね。
その、ラブコメ的な意味合いなものが!
それと脇を固めるキャラの中でもBL好きの白粉花は頭一つ飛び抜けてると思うの。
唐突に繰り広げられる旧友との回想と、そこから導き出される比喩表現。
美味しんぼも真っ青な料理の美味しさを凝縮した圧倒的な文章力。
読む者にドラゴンボールの格闘を想起させる臨場感溢れるバトル描写。
それら全てを半額弁当争奪戦を盛り上げているのに使われている訳なのですよ。
人はそれらをこう呼びます。
即ち、「才能の無駄遣い」と…
熱く、面白く、楽しめる作品ですが内容に慣れる前に冷静な視点に戻ると苦労します。
主人公もバカだし健全にエロいし、何より熱き魂を持つ男なだけに好感が持てます。
個人的にあとこれでラブコメ展開が加われば最強なので、3巻以降は更に期待したいと思います。
2巻表紙から判るように薯我あやめもいいおっぱいをしていますしね!
取りあえず3巻に期待したいのは薯我あやめよりいい乳をしているという茶髪のイラスト化です。
これが為されるまで読むのをやめる訳にはいかない…!
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