■[ラノベ]腹ぐろ眼鏡の本領発揮!「ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち」
ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち
著者/訳者:橙乃 ままれ
出版社:エンターブレイン( 2011-05-30 )
単行本 ( 344 ページ )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ (marmalade_macro) on Twitter
絵師サイト:instantGarden
『プレイしていたMMOに酷似している異世界にプレイヤーが集団召喚される』という、
古今使われてきた『異世界召喚モノ』とソードアート・オンライン(SAO)以降流行っている、
『VRMMOの世界に囚われモノ』のハイブリッド的な導入ですがその本質は全く異なります。
ログホラの本質的な面白さが詳らかになるこの2巻をどうぞご覧じろ。
ラノベの冒険モノにありがちな『こいつを倒せば全て解決』なラスボスは居ない世界。
解決すべきは異世界に囚われた事による蔓延する不安、風紀の悪化、落ち込んだ雰囲気という、
社会全体の構造を変革しないと解決できないような問題を”腹ぐろ眼鏡”のシロエが、
『その発想はなかった』と思わず言ってしまうコペルニクス的発想によって解決していくのが素晴らしい!
にゃん太班長からもたらされた『発見』をただそれだけに留めず、
そこから示唆されることを考察し、更に推論&検証することで、
それを支点として周囲の人間を動かして、黒い部分まで相手に呑ませるという、
所謂参謀タイプのシロエが活躍、というか暗躍する展開には、
手に汗握る剣と魔法のバトルとは異なるけど、それと同等以上の興奮を得られるんですよね。
多くを語るとネタバレになちゃうし、そうすると面白さが半減するのでこれ以上語れないのですが、
兎に角、ログホラの面白さはこの2巻に集約されているので是非1巻だけではなく2巻まで読んで欲しいです。
カラーピンナップにはヘンリエッタに玩具にされるアカツキが見られ、それが可愛かったりするので、
Webで既読の人も是非とも書籍の状態で手にとって欲しいですね。
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