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:: 2011/6/6 月曜日::

■[漫画]新入生がやってきた!「とめはねっ!鈴里高校書道部」8巻

とめはねっ! 鈴里高校書道部 8 (ヤングサンデーコミックス)
著者/訳者:河合 克敏
出版社:小学館( 2011-05-30 )
コミック ( 216 ページ )

オープンキャンパスでの突発的「かな勝負」の開始から決着に、
縁ちゃんが望月さんのデートに図らずも乱入しちゃったり
新緑の季節に入り、新入生が書道部にもやってきたりする「とめはね」8巻。
本誌連載が昨年末から今年の3月末まで休載してたので心配しましたが、
何とか無事出たようで嬉しい限りです。

「かな勝負」では鵠沼の、というかブラック日野ちゃんが負けん気の固まりになっているのに、
一見何も考えてないようで真剣に書道に取り組んでいる縁ちゃんの方が上に来ちゃう展開は、
こういってはアレですが、やはりスカっと爽快感があるんですよね。
それでいてちょっと抜けてて、そこに先輩からサクっとツッコミが入るのが縁ちゃんらしいというか、
憎めないトコなのですよ。

望月さんと一条くんのデートを図らずも邪魔しちゃった時も、
何とも草食系らしい消極的な縁ちゃんも彼らしいと言いましょうか。
どちらかというと今までの河合克敏作品の主人公フォーマットは一条くんなだけに、
新鮮さが感じられて良いんですよね。
まぁ、ヒロインの望月さんも全くヒロインしていない脳筋で、
一条くんとのデートも全くデートと認識してない上に、
そもそも異性としてより書道のライバルとして見てる辺りが何ともおかしいというか微笑ましいです。(笑

さてさて肝心の新入生ですが、望月さんに憧れて柔道部と掛け持ち入部した羽生さんはまだ扱いやすいけど、
前衛書という斬新な書道に邁進する島さんが加入して、更に混沌としてきそうで面白いです。
縁ちゃんに対して初対面のイメージが悪い島さんですが、
これは後に縁ちゃんルートに入る前フリな気配をヒシヒシと感じますですよ。

しっかし、縁ちゃんは顧問を除いて唯一の男子だというのに全くハーレム主人公じゃないでしょね。
羨ましさよりも先に同情心が先に来てしまう、そんな主人公です。
頑張れ、縁ちゃん。

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 Comments (2)

2 Comments »

  1.  コッソリ見城さん(鵠沼書道部副部長)ファンな私もちょっと驚喜の八巻でした。縁ちゃんには先述の通り、コレまたコッソリと大槻さんプッシュなので、一条君と一緒に登場頻度が高くなってくれないかなーと祈っております。もうP.53の「おおきに」なんて如何にも京人間の顔をしてますよねw(半分以上は褒め言葉。この、如何にも「文化面に於けるディフェンシブ・チャンピオン」という風格が都人っぽい) ……そういう意味では、鎌倉の八幡様参道にある蕎麦屋の一人娘とか、縁が既に御両親に気に入られているとか、「メニューを自分で書いてお小遣いを増やそう」とか強かなようで居て家庭想いで計算高いとか、宮田庵の宮田さんもかなり好きなんですが、今の所は当て馬みたいな扱いになっちゃってますので、もうチョットいい目を見せてあげても良いのではないでしょうか河合先生……? あと、同じ意味で一条君が登場した事で勅使河原君の出番が減るのも危惧してますw 勅使河原君、良い子なのになぁ……。

     さて、本巻については特に、

    「書道学部は文学部なのです」

     を肝に刻んで頂きたいですねー。言葉が綴れない書道、というのは必ず何処かで実力が頭打ちになってしまいますので、何処かでキチンと「文章」にも触れて頂きたいなぁというのが私からの要望です。後、大学では加茂ちゃんナイスキャッチ。あの体勢で後頭部を打つと洒落ではなく人が死にますw そして帯ギュのキャラがまたもや登場w

     しかし、「半紙を横にする」って別に珍しくない気がするのですが(何といっても昔の書状は手で持つ巻物につらつらと書き連ねていくので自然と横長です。私が見てきた割合からして縦に長い作品の方が珍しいです)、高校生で余り文化財を見る機会がないとそういう思想は無いのかも知れませんね。私もデザインの木っ端な仕事をしていなかったら自分の思想がどうなっていたか判りません。

     最後に、本巻で登場した「設計図みたいなモノ」は私、自己創作の書の時は絶対に作ります(毛筆より硬筆の人間だったんですよ)。A4普通紙を半紙に見立てて万年筆(或いはPILOTのVペン)で文字の崩し方とか筆の流れとか此処で作っちゃいます。毛筆畑の方はもっと違うんでしょうね恐らく。
     あ、個人的に島さんは影山先生と絡んで欲しいかなーとかw 羽生ちゃん(最初、「はにゅう」と読んでしまいましたが「はぶ」でした)は逆に、明らかに書道部の書道活動が現状、副産物なので日野ちゃんに怒られないかちょっと心配ですね。
     あ、因みに私は「古典の臨書をほぼ全くした事がない」です。今はどうか判らないのですが、私の時代は書道教室がそこら彼処に群雄しておりまして、先生によって指導方針が全く違ったので、私の場合は「ひたすらその先生の文字を写す」でしたねー。

     
    >縁ちゃんは顧問を除いて唯一の男子だというのに全くハーレム主人公じゃないでしょね。

     ……やー……、女所帯に男がポツンと入ると「尻に敷かれる」んですよ。私みたいに「我が道を行く」人間ではなく縁ちゃんみたいに調和的な方だと現実には大概、ああなります(涙)。

     
    >春香さんはシリがデカイ。

     こういうベタベタな展開、大好きですわw

    コメント by Mya — 2011/6/7 火曜日 @ 14:01:58

  2. 見城さんは今週のスピリッツで報われてましたね。
    いやはや彼女も努力してただけに報われて良かったです。
    私も習字はやってましたがやっぱり先生の文字を写すのがメインでしたね。
    羽生さんが行ってたのも多分似たようなトコなんだろうなー

    コメント by フラン — 2011/6/10 金曜日 @ 12:44:37

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