■[漫画]週マガの伝統芸『理想の女の子が現実に!?』「この彼女はフィクションです。」1巻
この彼女はフィクションです。(1) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:渡辺 静
出版社:講談社( 2011-06-17 )
コミック ( 192 ページ )
作者サイト:ストイシズム
作者twitter:渡辺静 (shizumukun) on Twitter
週刊少年マガジンは私が子供の頃から「一歩」や「コータロー」が連載されていて、
特に私が中学時代には不良モノ全盛期だっただけに余り積極的に読んでなかったのですが、
高校のある時代からは毎週積極的に読むようになり、その後はマガスペも読み漁ったんですよね。
その原因はお察しの通り赤松健の「A・Iが止まらない!」だったりするのですが。(笑
で、その「A・Iが止まらない!」を彷彿とさせる作品がこの「この彼女はフィクションです。」なのです!
「AI止ま」は『理想の彼女』を主人公がプログラミングしてAIを作り、
それが雷で偶発的に実体化するというプロセスでしたが、
「このカノ」は『理想の彼女』を主人公が10年間想い描き続けるも、
現実に好きな人が出来たので焚き上げようとしたら、
その神社の超常的な力か何かで『理想の彼女』が具現化するというプロセスを経て登場します。
『理想の彼女』が具現化するというプロセスは同じモノの内容は全然違っています。
主人公のユーリが今好きなのはあくまでも文学少女なフーコ先輩であり、
具現化したミチルは元カノと言うべき立場なのが設定の妙だと思います。
特に、ミチルはユーリが設定した通りにしか性格と能力が反映していない故に人を思いやる気持ちとか0で、
ユーリの恋する表情を自分に向けさせるためには、その犯人を消去する方法を選ぶのを、
全く躊躇する気がナッシングという嫉妬深いストーカー並の気質なのが凄いんですねー
というか子供の頃の理想だとはいえ、目からビームとか設定すんなよって感じですが。(笑
嫉妬深い女の子とかは大好物なのでミチルはミチルで可愛いのですが、
やはり一番萌え度が高いのはフーコ先輩だろうなぁ、と思う訳ですよ。
恋に関しては人一倍関心が高いのに自分の恋心には鈍感で、
ユーリの言葉に驚くほどのリアクションを見せる姿は非常に愛らしくてニヤニヤしてしまいます。
しっかし、フーコ先輩が好きすぎて女性ばかりの文芸部に入部して、少しでも関わり合いを持とうと行動し、
フーコ先輩の気持ちをしっかりと気付いているユーリは存外良い男してると思います。
それにしても高校生にして高名な文学雑誌で受賞し、話題になるほどの美少女で、
言葉遣いまでもがしっかりしたお姉さん口調だし、フーコ先輩こそがフィクションですよね。(笑
まだ1巻なのでこれからまだまだ盛り上がっていくと思いますが、
前作の「CHIMES~チャイムズ~」も綺麗に物語を畳んで終わっただけに、
この作品も素晴らしい作品になるのではないかと期待している次第です。
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