本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2022/3/9 水曜日::

■[漫画]瞼の向こうの光「2.5次元の誘惑」13巻

2.5次元の誘惑13巻2.5次元の誘惑13巻
出版社:集英社
作者名:橋本悠
紙書籍通販:2.5次元の誘惑 (13)
Kindle版まとめ買い:2.5次元の誘惑
DMM電子書籍:2.5次元の誘惑 (13)

冬コミでマジョ娘のコスプレ合わせをすることになった夜姫様だけど、
彼女が抱える闇はかなり根深くて、拭い去るのは大変そうな難物で。
それでも光属性のコスプレイヤーであるおもしれー女ことリリサは、
真っ正面からぶつかっていって夜姫様の閉じた瞳をこじ開けるのだった…!

いやー、良い話でしたね…
人間というのは第一印象が重要である、という事実と、
初心者故の過ちがデジタルタトゥーとして残るこのご時世が組み合わさると、
最悪の第一印象が何も知らない人へと無限に刷り込まれる状況が生み出されるんですよ。
夜姫様はそれを経験し、受け入れ、その上で前を向いているとか、格好良すぎるんですよね…

しかし、リリサはそんな上っ面の情報ではなく、
夜姫様の今、夜姫様の心の在り方を真っ直ぐ見つめた上でぶつかってくるわけですよ。

そりゃー、心に響きますよ。
閉じていた瞼を開いてしまいますよ。
心の闇が照らされて温かい光に包まれて涙を流しちゃいますよ。

一度デマを流されたらそれを覆すのは難しいけれど、
愛のあるファンが居れば少しずつ印象が覆る事例もあるので、
夜姫様の未来も明るくなる可能性は充分にありますよ。
まぁ、ブラック企業から抜け出すのを先に頑張った方が良いとは思いますが…w

年末年始のイベントをこなしたら次にやってくるのはバレンタインですが、
ラブコメ漫画として当然外せないわけです。
ののぴ以外は全員ラブコメしてますしね!

そして私が一番好きなミカリンは今回もとてもピュア可愛かったです。

恋の本気度が相変わらず突き抜けてましたし、
本当にミカリンには幸せになって欲しいです。

バレンタイン編はまり姉編になりそうですが、
最後にはミカリンの恋が報われてますように…!

:: 2021/12/9 木曜日::

■[漫画]コスプレを愛す人、コスプレで愛されたい人。「2.5次元の誘惑」12巻

2.5次元の誘惑12巻2.5次元の誘惑12巻
出版社:集英社
作者名:橋本悠
紙書籍通販:2.5次元の誘惑 (12)
Kindle版まとめ買い:2.5次元の誘惑
DMM電子書籍:2.5次元の誘惑 (12)

リリエルがスランプになったリリサはののぴの希望もあって、
冬コミは覇権コンテンツのマジョ娘コスで参加することに。
衣装作りに邁進するリリサ以外にも冬コミに向けてコスプレを準備する人はいて、
中でも四天王の一人である夜姫もマジョ娘のコスを準備しているんだけど…?

夜姫様…(ホロリ
奥村も家庭環境が複雑でしたがけど、夜姫様もかなりのものですね。
親から愛情というものを注がれずに育てば承認欲求が欲しくなるのもわかります。
夜姫様にとってそれは際どい自撮りであり、コスプレに至ったんですなぁ…

光のコスプレイヤーであるリリサですが、今回はコス作りの才能を見せつけてくれましたね。
コスト度外視の趣味100%であり、原作再現を目指すオリジナリティを出す凄さ。
それに対して753とその相棒のサイトウさんもプロの凄さを見せつけて上に、
かつての753とリリサを逆転して再現しているのには興奮しました。

それはそれとして今回もミカリンが最高でしたね。
リリサ渾身のコス衣装を身に纏い、オリビアコスをしたミカリンが可愛すぎる。

世界一可愛いよ!

それにクリスマスで奥村に迫るミカリンもエロ可愛かった。

エロいのにピュアッピュアという反則的可愛さを見せてくれただけでも眼福だったのに、
まさか巻末描き下ろしで更にフィーチャーされるとは…
これはもう、奥村は責任を取ってミカリンと結婚すべきだと思うの。
たくさん愛されて育ったミカリンに愛される夫婦生活とか、最高だと思うよ…?

:: 2021/12/7 火曜日::

■[漫画]化学と極道「腹腹先生」1巻

腹腹先生1巻腹腹先生1巻
出版社:集英社
作者名:高口楊
連載サイト:腹腹先生 – 高口楊 | 少年ジャンプ+
紙書籍通販:腹腹先生 (1)
DMM電子書籍:腹腹先生 (1)

化学者として将来を嘱望されながら、憧れの教授に研究内容を剽窃され絶望し、
地元底辺高校の化学教師となった津雲あずさ。
夢破れて鬱屈した日々だけど、大好きな妹のルカがいると元気が出る。
しかし、ルカがヤクザに追われて行方知れずとなり、あずさは冷静に狂ってしまい…

タイトルの元ネタは「腹腹時計」という一部で有名な爆弾製造等が載っているアングラ本ですが、
実際に化学教師のあずさは手製爆弾でヤクザと渡り合ってるので、
とても合ってると言えば合ってるんですよね…

化学を勉強すれば爆弾を作れるかと聞かれレば、答えはイエスです。
大学で有機化学を専攻していた人なら、少し調べて材料さえ手に入れば可能だと思います。
実際、オウム真理教でサリン作ったりしたのもそういった人たちでしたからね。
とはいえ、本当に作った上でヤクザに投げつけて殺傷させられる度胸があるかと言えば…
無理だろうな、というのが本音ですね。

そう考えるとやはりあずさはかなり狂ってると思うんですよ。
恩師に裏切られた時はそんなことをしなかったのに、
大好きな妹が死ぬかどうかの瀬戸際だと思ったらあっさり一線を越えちゃうところに、
あずさの人間性が表れていると思います。

あずさと手を組むことになった鎧塚というヤクザですが、
こいつもこいつで狂ってますね。

ジャンプ作品ではヤクザは実は良い奴、みたいなフィクションが多いですが、
この作品のヤクザは現実に即しており、悪人か、極悪人しかいませんね。
舞台設定が暴対法の施行前後っぽいのでクレイジーさにも拍車が掛かっていますよ。
どこのロアナプラだって感じですが、日本でもこういった時代があったとは思います。

妹のルカを助ける為に爆弾や毒ガスを製造するあずさと、
弟の仇を取るため裏社会でのし上がるためにあずさを利用する鎧塚。
歪でクレイジーなバディモノですね。

MMORPGで最強の戦闘職は何かと言えば「金に糸目をつけない錬金術師」という答えがあるように、
資金源があり、倫理観が壊れた化学者ってのはとても恐ろしいので、
あずさの今後を考えるととても怖いですね。
第1話冒頭からして既にバッドエンドの予感がプンプンしてますし、
何とか本懐を遂げて欲しいところなんですが…
どうなるのかなぁ…
心配です。

:: 2021/10/7 木曜日::

■[漫画]ミカリンは世界一可愛いよ!「2.5次元の誘惑」11巻

2.5次元の誘惑11巻2.5次元の誘惑11巻
出版社:集英社
作者名:橋本悠
紙書籍通販:2.5次元の誘惑 (11)
Kindle版まとめ買い:2.5次元の誘惑
DMM電子書籍:2.5次元の誘惑 (11)

文化祭でのコスプレカフェも大盛況で成功し、
まり姉も家族にも生徒にもありのままが受け入れられ大団円となり、
受験生だけど推薦で決まっているので残り少ない学生生活を、
漫研でみんなと一緒に過ごすことが出来るようになったのだ…!

という訳でまり姉文化祭編が終わり、次の冬コミまでの間のオタク生活を描いた11巻です。
個人的にミカリン推し回が多めで嬉しかったですね。
ミカリンは奥村ラブなので非常にチョロいんですが、
そのチョロ可愛さが遺憾なく発揮されてました。

奥村に可愛いと言われるだけでご機嫌になり、
そのままで可愛いと言われればご機嫌になり、
奥村に見てみたいと言われればコスプレキャラを喜んで決めるというね…
うん、可愛すぎるんだわ。

そんなミカリンが一番可愛かったのは、
生徒会長の要望でもう一度猫耳メイドコスをした時のこのシーンです。

ツンデレな謙遜が通じなくて、
結局赤面しながら自分が世界一カワイイと言うハメになったミカリン…
世界一カワイイよ!

そんなミカリンが冬コミにコスプレするのは覇権コンテンツのマジョ娘のオリビア。
冬コミはリリエル新衣装で出るはずだったんだけど、
リリサがスランプになってしまったんですよね…

そこでのぴがハマってるマジョ娘をやることになったんだけど、
スランプになった理由を即座に看破するまゆら様はとても頼りになりますね。

ちゃんと解決策も教えてくれるし、勉強も教えてくれるし、
コスプレでもオタクでも勉強でも良い師匠だと思います。
ガチャ三銃士ではちょっとアレだったけど…w

最後の四天王も出てきたことで冬コミではまた波乱が巻き起こりそうだけど、
リリサのことだからみんな仲良くしてくれるんじゃないかな、と期待しています。

:: 2021/9/4 土曜日::

■[漫画]背中から伝わる想い「ルックバック」

ルックバックルックバック
出版社:集英社
作者名:藤本タツキ
作者twitter:ながやま こはるさん(@nagayama_koharu) / Twitter
紙書籍通販:ルックバック
DMM電子書籍:ルックバック

「チェンソーマン」の藤本タツキさんがジャンプ+で発表した短編…
というには長すぎる、単行本1冊分の作品なんですが、とにかく凄かったです。
藤本タツキさんの自伝のようであり、京アニ放火事件の追悼のようであり、
漫画家特攻属性の漫画でした。

小学4年生の学年新聞で4コマを連載して褒められて自信を持っていた藤野ちゃんが、
引き篭もりの京本ちゃんという圧倒的画力を持つライバルが出来たことから始まる物語です。

漫画に限らず、ゲームでもかけっこでもテストでも、
何らかのジャンルで学年で1位で自信があったのに、
世間の広さを知って挫折するというのはよくあります。

藤野ちゃんの場合はそこで諦めずに本を買って独学で努力を積み重ねるのが偉いと思うんですよ。
それでも縮まらない画力の差、周囲からの心ない言葉、
そういったものを前に筆を折るのもわかるんですよね…

ただ、卒業証書を届けに行った京本の家で見た、自分よりも密度も量も多い努力と、
その画力を持つ京本から向けられる100%尊敬の篭もった言葉は、
周囲からの言葉を吹き飛ばしちゃうんだよなぁ…

喜びが隠しきれない表情、
嬉しさで雨の中でも全力で浮かれてしちゃうスキップ。
どれだけの歓喜が彼女の中で炸裂しているのか、とても伝わってきます。

とはいえ、二人で一緒に作った漫画でステップアップして、
順調に漫画家として成功するだけではこの物語が終わるわけがなく、
これすらも話の導入にすぎないのが凄いところです。

この後の展開はショッキングな内容もあり、
何よりもネタバレしちゃったら面白さが薄れると思いますので、
是非とも買って読んで欲しいと思います。

:: 2021/7/13 火曜日::

■[漫画]チャンスを棒に振らされる男「きるる KILL ME」3巻

きるる KILL ME3巻きるる KILL ME3巻
出版社:集英社
作者名:叶恭弘
紙書籍通販:きるる KILL ME (3)
Kindle版まとめ買い:きるる KILL ME
DMM電子書籍:きるる KILL ME (3)

暗殺協会のスタットコールを金とコネの力で解決した音持。
しかし同じく暗殺ターゲットにされた築野さんには力及ばずなので、
全身整形で別人になることを提案したら築野さんの心の闇を暴いてしまうのだった…!

Oh…
耳が痛いぜ…
というか、築野さんのエピソードはどれもクリティカルヒットというか。
想定の読者層を狙い撃ちしていて、きるる以上にキルレシオを誇れそうですね!

さて、モテるけど女性との経験が皆無な音持だけど、
親戚に勧められてお見合いすることに!
そこでの妨害工作が凄まじいけど、当然のようにきるるが突破してて、
ある意味これはハッピーエンド間近なのでは?
と思ったんだけど、相変わらず叔父さんは間が悪いですよね…
というか、クズですよね…
音持にとって一番可愛そうなのはこんな叔父さんがいることではなかろうか。

最大のチャンスを本人の意思とは裏腹に逃した音持だけど、
次のチャンスを最大限活かそうとする姿勢は流石の実業家ですよね。
とはいえ、完全に偶然に別の暗殺協会案件に巻き込まれるあたり、
きるるとの縁があるというか何というか…
命の危機のフラグが立ちすぎじゃないかな、と思うのでした。

それと巻末に短編が収録されてますが、
これは平成初期にありそうな内容でしたね。
令和だと好漢がTo LOVEる内容にしても良いんじゃないかな…
と思う令和エロコメに慣れた私なのでありました。

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