本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2021/7/24 土曜日::

■[漫画]一級魔法使い試験の始まり「葬送のフリーレン」5巻

葬送のフリーレン5巻葬送のフリーレン5巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者twitter:アベツカサさん(@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (5)
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DMM電子書籍:葬送のフリーレン (5)

立ち入りが制限されている北部高原に向かうため一級魔法使い試験を受けることにしたフリーレンとフェルン。
その第一次試験はチーム戦なんだけど、組相手のクセが強い上に、
難易度が高い課題が出て苦労しそうで…

フリーレンが組むことになったラヴィーネとカンネは、
フェルンと同じくらいの世代の魔法使い。

いがみ合う幼馴染みの扱いに苦労しつつ、
厄介な課題をこなさないといけないとかハンデ戦ですが、
フリーレンにはそれくらいのハンデがないと差がついちゃうよなぁ…

それにしてもフリーレンのことに誰も気付かないのかな…?
と疑問に思ってたんですけど、
ちゃんと気付く人は居ましたね。

宮廷魔法使いのデンケンは60歳は越えてるとは思うけど、
勇者ヒンメルの魔王討伐の頃はまだ生まれてなかったはずだから、
知らないのかなぁ、と思ってたけどちゃんと知ってたんですね。
カンネは名前すら知らなかったけど、
確かに現代でも第二次世界大戦の軍人とか知らない10代とか普通にいるもんなぁ…
試験官である一級魔法使いゲナウが言われるまで気付かなかったのはどうかと思うけど…

それにしても今回は色々な事実がわかりましたね。
大陸魔法協会のトップであるゼーリエがフリーレンの師フランメの師匠だったとか、
魔法の攻撃と防御が進化して質量攻撃魔法がトレンドになってるとか。

フリーレンはヒンメルに影響されて、
自然と誰かの手助けをしてほんの少し人生を変えてあげてるのはエモいですよね。
ヒンメルはもう死んでいるけど、フリーレンの心にはしっかりと残っている…
それがゼーリエの知らない、今のフリーレンなんだと思いますね。

それと今回一番笑ったのはデンケンですね。
目的のためならしつこく、執念深く諦めずに、
魔力が切れても形振り構わないところとか、最高でしたよ。

うーん、嫌いになれない…
というか、むしろ好き…!w

:: 2021/6/22 火曜日::

■[漫画]過去と現在とカラオケと「トニカクカワイイ」16巻

トニカクカワイイ16巻トニカクカワイイ16巻
出版社:小学館
作者名:畑健二郎
作者twitter:畑健二郎さん(@hatakenjiro) / Twitter
紙書籍通販:トニカクカワイイ (16)
Kindle版まとめ買い:トニカクカワイイ
DMM電子書籍:トニカクカワイイ (16)

ナサくんの記憶の欠落発覚から始まった司さんの家出騒動も一段落したけれど、
司さんの重い過去の話はまだ始まったばかりだ!
という訳で司さんがどのように不老不死になったのか。
そしてどのように過ごしてきたかがわかる壮絶な16巻です。

表紙からわかるように司さんの血に塗れた過去が描かれております。
倫理観とかそんなの知ったことじゃない1400年前ですから、
司さんに襲いかかる理不尽の数々は読んでてしんどいですね。
まぁ、1400年後にナサくんと出会ってラブラブしているのを知っているのでまだマシですが。

とはいえツラいなぁ。

そんな重い話の前半から全く違うノリの後半のカラオケ回ですが…
構成の問題で15巻に入らなかったのでここに入れるとは大胆な割り切り方というか…w
だったら初めからそういう掲載順にすれば良かったのでは?
という考えがないではないのですが…
まぁ、筆が乗っちゃうとか色々あるよね。

ちなみにそのカラオケ回ですが、やはり司さんが可愛かったですね。

夫婦でラブラブカラオケ回とか最高かよ…
まぁ、カラオケくらい普通のカップルでもやるけども。
というか学生の付き合いで普通にやるけども。
ナサくんが今までそういうのが無かったのには多少驚きましたね。
中学時代はそれなりに同年代と交友があったみたいなのになぁ。

次巻からはナサくんと司さんのラブラブ回に戻りそうに思えるけど、
サンデー本誌を読んでると時子さん幼少期の話がメインになりそうですね。
うーん、二人のラブラブ子作り回はまだ遠そうだ…w

:: 2021/6/18 金曜日::

■[漫画]少女たちの活躍「龍と苺」3、4巻

龍と苺3巻龍と苺3巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (3)
Kindle版まとめ買い:龍と苺
DMM電子書籍:龍と苺 (3)

龍と苺4巻龍と苺 (4)
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (4)
Kindle版まとめ買い:
DMM電子書籍:龍と苺 (4)

伊鶴へのリベンジに燃える苺ちゃんが最短経路として選んだ竜王戦。
そのために参加を決めたアマ竜王戦の準決勝の相手は元奨の浅井。
プロと遜色ない棋力を持つ浅井を前に苦戦する苺ちゃんだったけど、
盤上では見付けられなかった綻びを盤外で見付け、そこを的確に突くのだった…

いやー、苺ちゃんは容赦ないよね。
苺ちゃんの一番恐ろしいのは将棋の圧倒的な才能ではなく、
飽くなき闘争心と負けん気の強さでしょう。

勝負師としての度胸の強さとも言えますが、
それがもう、べらぼうに強い。
どうしても足りない経験値を埋めるのは将棋の才能ではなく、その勝負強さなわけです。
そこがカッコイイんだよなぁ。

その負けん気の強さはアマ王将の塚原との戦いでも遺憾なく発揮されていて、
塚原の面構えと根性と真っ向からぶつかり合うのは心底楽しんでいるというか…
そう、充実しているんですよね。
うーん、苺ちゃんは頼もしいにもほどがあるぜ…

そして日常パートを挟んでから始まるアマ竜王戦の全国大会ですが、
初戦どころから開会式からぶっ飛ばすのが苺ちゃんだよなぁ…w

というか、こんなに喧嘩腰な竜王は昭和ならともかく令和には存在しないでしょう…w
でもまぁ、「龍と苺」だからそこらへんは気にしたらダメですね。
そして売った喧嘩が買われたら最後までやるのが苺ちゃんですよ。
控え室に乗り込んで勝負するとかぶっ飛んでますよね…

そしてそれ以上にぶっ飛んでいるのがトップ棋士である竜王ですよ。
片手間で苺ちゃんをあしらうとか棋力がトンデモすぎる。
この後、苺ちゃんが先生にくらった説教とは真逆のことをしてますからね…

まぁ、竜王にとっては苺ちゃんは敵ですらなかったということなのでしょう…
そう考えると竜王の凄まじさがよくわかりますね…

それと苺ちゃんと月子以外のもう一人の女性参加者であるリリですが、
徳島出身なのは単に作者のミハルさんの地元が徳島なだけな気がします。
でもまぁ、それがちゃんとストーリーに落とし込めてるのは上手いと思いました。
ただ、あの乳と身長で高1というのはちょっと信じられませんでしたが…

月子ちゃんも苺ちゃんのヤンチャさに感銘を受けて、
自分がやりたいことに素直になったのは良い出会いだったのではないでしょうか。
真剣勝負を通して出会いがあり、変化があるというのは喜ばしいものだと思います。

:: 2021/5/24 月曜日::

■[漫画]あけおめと海外です。「古見さんは、コミュ症です。」21巻

「古見さんは、コミュ症です。」は元々サンデーでずっと読んでたんですが、
文化祭編で確変が起こり、DMM電子書籍半額キャッシュバックキャンペーンを機に購入し、
先週と先々週のサンデーでもう一度確変が起こってしまったため、
この度ついに新刊の感想を認めようとした次第であります。

21巻では新年イベントから修学旅行編に掛けてが収録されているのですが、
その分、ラブコメ成分はちょっと控え目ですね。
何しろ翌月はバレンタイン編であり、そこでフィーバーが起こりますので。
そこまでの凪の部分になるわけです。

ラブコメ成分控え目とはいえ、0な訳ではなく、
あけおめメールを送ろうとする只野くんと古見さんのやり取りは微笑ましかったですね。

昔は家電に掛けてお父さんが出る、というパターンでしたが、
携帯電話が出来てからはそういったドキドキが少なくなった…
と昭和の人間が寂しそうにしてましたが、
携帯電話になったらなったで、恋する男女の苦悩はそれなりに出てくるんですよ。
それが青春ってものなんですよ…

後半からは修学旅行編ですが、まさか海外に行くとは…
パスポートを自力で取得する古見さんが可愛かったですが、
海外で一人でお買い物クエスト達成する古見さんは尊かったですね。
只野くんが後ろで見ていてくれたというのも心強かったと思いますが。

澪ちゃんと早朝に合流して友達自慢をしてるところとか、
とても微笑ましかったです。
数はそんなに多くないかも知れないけれど、
自慢が出来る友達が出来てるのは得がたいと思いますよ!

:: 2021/4/20 火曜日::

■[漫画]竹取物語のその後のお話「トニカクカワイイ」15巻

トニカクカワイイ15巻トニカクカワイイ15巻
出版社:小学館
作者名:畑健二郎
作者twitter:畑健二郎さん(@hatakenjiro) / Twitter
紙書籍通販:トニカクカワイイ (15)
Kindle版まとめ買い:トニカクカワイイ
DMM電子書籍:トニカクカワイイ (15)

事態が大きく動く15巻!
前作「ハヤテのごとく!」では物語の根幹に関わる隠された設定が詳らかにされたのは終盤だったため、
少なくない数の読者はその時には既に脱落していたわけですが、
今作では15巻という丁度良いタイミングで秘められていた謎が明らかになりました。
なのでこの15巻は甘々ラブラブ成分はちょっと控え目です。
そういった所が好きな人には物足りないかもしれませんが、
甘さを引き立てるのには塩が必要と言いますし、
何よりラストではとびっきりの甘さを見せてくれるので、
そこはご安心ください。

今回の事態に至った理由ですが、
ナサくんと司さんの記憶に齟齬が発覚したからなんですよね。

なぜ、司さんがいきなりナサくんの家を突き止められたのか?
なぜ、司さんとバス停での短いやり取りだけで結婚を決意できたのか?
なぜ、司さんがナサくんが18歳になったジャストなタイミングに訪れることが出来たのか?

読者からしても疑問だったんですが、
そこにはナサくんの記憶が欠落していたからだったんですよね。
うん、そんな気はしてた。
でもまぁ、あれだけの事故と出血だもんなぁ…
記憶が欠落していても仕方ないですよ。

そして欠落していた記憶で明かされた謎ですが、
この15巻に至るまでに

・司さんの不死身さ
・司さんの圧倒的な武力
・司さんの長命さ
・竹取物語との関連性

といったこと随所に散りばめられてきましたが、
それらの謎が一気に解決します。

「司さん=かぐや姫」というミスリーディングがありましたが、
それだと辻褄が合わないところがあるんですよね。
かぐや姫は月に帰ったはずで伝承と合わないし、
かぐや姫が不老不死だったという伝承もない。
なら司さんの正体は誰なのかというと…

不老不死の薬を焼くように命じられた岩笠の娘なのだった…!

15巻序盤の授業でもちょろっと出てきますが、
確かに岩笠は伝承に残ってるし、
帝と翁以外で不老不死の薬を手に入れられる可能性があるのは岩笠だけです。
弾幕STGでお馴染みの東方シリーズの藤原妹紅は岩笠から不老不死の薬を奪って飲んでましたが、
司さんは岩笠から飲まされて不老不死になってしまったわけです。
そこから1400年を生きざるを得ないというのは考えただけでも壮絶です…
当時は倫理観なんて概念もなかったでしょうしね。

そんな司さんのことを知った当時も思い出した今も、
変わらず愛することができるナサくんがカッコイイですよね…
読者からも好感度が高くて惚れ惚れします。

それにしても15巻の構成が見事だったなぁ。
司さんの正体の伏線を張り、
最終的に和解することを明示して読者を安心させた上で、
ちょっとストレスが掛かる展開をやるも最短で終わらせ、
単行本1冊で綺麗にまとめてるあたりがとても上手かったですね。
単行本派の読者に優しいです。

そう言えば折返しに単行本派と雑誌派の話がありましたが、
普通に続きが気になるなら雑誌を買えば良いと思います。
私はサンデーうぇぶりのアプリで定期購読にしてるので読んでます。
まぁ、ジャンプより高いし、ジャンプみたいにPCブラウザで読めない、
という細かい不満はありますけども。
バックナンバーの保存を気にせず購読できるのは電子の利点ですね。
月1000程度の課金を気軽にできる大人になれて良かったです。

:: 2021/4/19 月曜日::

■[漫画]平成オタクヴァンパイア「よふかしのうた」7巻

よふかしのうた7巻よふかしのうた7巻
出版社:小学館
作者名:コトヤマ
作者twitter:コトヤマさん(@cot_510) / Twitter
紙書籍通販:よふかしのうた (7)
Kindle版まとめ買い:よふかしのうた
DMM電子書籍:よふかしのうた (7)

吸血鬼の弱点は人間だった頃の私物。
弱点を把握するために自分の過去を探るナズナは、
何故かカブラが看護士をしている病院に突入し、
そこで意外な過去を知ることになり…

わりとシリアスなシーンになるかと思いきやちょいちょいギャグを入れてくるのが面白いですね。
自信満々で推理を披露して外れる恥ずかしい奴が2連発とか、
流石にちょっと初っ端から飛ばしすぎだぜぇ…!

しかしカブラが人間の頃は病弱な女の子だったとか、
確かにそれは「らしい」っちゃらしいんだけど…
意外だったのはナズナとの関係ですね。
入院中のカブラを担当していたのが後のカブラの吸血鬼の親にして、
ナズナの産みの親だったとは…!

かつて愛した女性だけど、自分ではなく人間の男を選んだ女性。
そしてそんな女性に瓜二つな娘とか内心複雑だったろうなぁ…
とか思ってたらナズナにナース服着せてイメクラみたいなことをするとか、
もう本当に吸血鬼の感性ってわかんないよ!

そして今回一番の見所と言えばこの人!
ミドリちゃんの眷属にしてキモオタのエルジー君です!

令和の今だとこんなステロタイプなオタクいねーわ!
と読んでてツッコミを入れたら20年前に眷属化されてて、
「確かに… 20年前なら普通に居たわ…」となりましたね。

それにしてもこのエルジーくん、とても良いキャラなんですよ!
見た目も格好も言動も部屋の様子も全てが典型的オタクなんだけど、
ミドリちゃん一筋なところがとても好感が持てますし、
その溢れる愛を表現するために努力して漫画を描いて同人誌にしてるし、
何より「トニカクカワイイ」のナサくん並みの即答で眷属化を希望してるしで、
もう、完璧なんですよ!

ちゃんとミドリちゃんからも好かれてるあたりが最高ですね!
オタクの理想の形と言えるのではないでしょうか。
正直、ここまで好感度が高いキャラがこの作品で出てくるとは思いませんでしたよ。
うーん、エルジー君には是非とも再登場していただきたい…!

あ、あと巻末には何故か「だがしかし」の番外編が収録されています。
とっくに完結している作品ですが、
ちょいちょい読めるならファンとしては嬉しい限りですので、
こち亀みたいにたまに復帰してくれないかなー、と思う次第であります。

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