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:: 2021/3/18 木曜日::

■[漫画]言葉を交わしてわかり合える相手「葬送のフリーレン」4巻

葬送のフリーレン4巻葬送のフリーレン4巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者twitter:アベツカサさん(@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
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マンガ大賞受賞おめでとうございます。
この作品が1位になるのはマンガ大賞の選考傾向からすると納得ですね。
とても面白い作品だけど、サンデー連載ということで知名度低いからなぁ…
かつてはサンデー連載というだけで知名度はあったんだけど、寂しい限りです…

立ち寄った村で毒で死にかけたところを助けてくれた僧侶ザイン。
かつて勇者ヒンメルに誘われた時の自分を見ているようで、
今度は背中を押す側になってみようと行動したフリーレンは、
ザインを仲間へと勧誘するんだけど…?

しかしフリーレンの奥の手がこんなにエッチだったとは…!

「お前はピラフ大王か!」

とツッコミを入れてしまうドラゴンボール世代のワタクシ。
もうこれだけでこの漫画がどれほど健全かが伝わってくるかのようですね。

実際ラブコメ描写もかなり控え目なんですよね…
いや、ラブコメ描写の頻度自体はちゃんとそれなりにあるんですよ。
もっぱらフェルンとシュタルクしかいないんだけど。
ただ、そのシーンの演出というかな?
そういうのがとても控え目な見せ方なんですよね。

長年ジャンプのエロコメ漫画を読みすぎた結果、
パンチラがないラブコメ演出には驚かされるというか。
僕ヤバといい、あからさまではないさり気ない見せ方がトレンドなんでしょうか?
言わぬが花、という言葉が思い浮かぶ描写なんですよね…

3巻では文化どころか生態や思考回路そのものが違う、わかりあえない魔族が描かれてましたが、
この4巻では人間同士は言葉を交わして話し合うことでわかりあえることが描かれてましたね。
フェルンとシュタルクしかり、オルデン卿しかり。
でも、亡くなってしまった相手とは言葉を交わすことができないことを、
ヒンメルは教えてくれたんだよなぁ…
フリーレンに送った指輪といい、ヒンメルは言わぬが花がすぎますよね…

終盤からは一級魔法使い試験編に入りましたが、
今度はなろう小説にありそうな話になってきましたね。
魔王を討伐した最強魔法使いが今更の試験に参加とか、とてもなろうっぽい。
でも、フリーレンが事前に釘を刺した通り、魔力が強いだけで戦いは決まるわけではないので、
どんな試験結果になるのか楽しみですね。

:: 2021/1/24 日曜日::

■[漫画]人間時代のこと「よふかしのうた」6巻

よふかしのうた6巻よふかしのうた6巻
出版社:小学館
作者名:コトヤマ
作者twitter:コトヤマさん(@cot_510) / Twitter
紙書籍通販:よふかしのうた (6)
Kindle版まとめ買い:よふかしのうた
DMM電子書籍:よふかしのうた (6)

吸血鬼のキクさんに惚れたマヒルくんは、
キクさんの眷属となるかどうかに悩んでしまう。
同じ吸血鬼になりたい仲間であり親友であるコウに相談したら、
コウは助っ人を呼んだんだけど…

その助っ人はメンヘラさんだった…!

いやまぁ、メンヘラさんは人選的に間違ってはないですよ。
ごく最近、人間から吸血鬼の眷属になったばかりだし、
サンプルとしては理に適っているんですが…
メンヘラさんだからなぁ…
まぁ、マヒルくんとは馬が合っているみたいなので良いのですが…

そんなわりと平和な人間と吸血鬼の日常にぶっ込んできたのが、
吸血鬼殺しの探偵さんです。
一気に殺伐とした雰囲気になりますが、
エグい展開になったまんまで終わるわけではないです。

でも、中々にセンセーショナルな情報は入ってきますね。
なるほど、そういう弱点か…
十字架とかそういうのではないんですね。
十字架が弱点だというのも、西洋では人間だった頃に愛用していた可能性が高いから。
とかいう裏設定なのだろうか…

弱点克服のためにナズナちゃんの人間時代の記憶を探ることになったんですが、
そこからまさかのカブラちゃんが出てきて、
ナース服回になったのは眼福ですが、
また厄介そうな事態に入ってきましたね。
ナズナちゃんの忘れ去られた過去は次の7巻で語られることになるでしょう。
ちなみにサンデー本誌ではつい先週に詳らかにされましたので、
先が気になる人はバックナンバーを買って読んでみましょう。

:: 2020/12/21 月曜日::

■[漫画]生涯を賭けた戦略「葬送のフリーレン」3巻

葬送のフリーレン3巻葬送のフリーレン3巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者Twitter:アベツカサさん (@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (3)
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DMM電子書籍:葬送のフリーレン (3)

魔王を倒した勇者パーティーのエルフの魔法使いフリーレン。
僧侶ハイターに託された人間の弟子フェルンと、
戦士アイゼンに任された臆病だけど実力はあるシュタルクと供に大陸北部を目指す旅路で立ち寄った街で、
断頭台のアウラが率いる魔族たちとの戦いに巻き込まれて…

この漫画は叙情的なところが面白いと思ってましたが、
アウラとの魔法使い同士の戦いにもワクワクしながら読んでしまいましたね。
こういうところ、少年漫画だなぁ、と思います。

フリーレンが伝説の魔法使いフランメの弟子だったことは2巻で語られましたが、
魔法を教えるだけでなく、魔族との戦い方を教えていたのには驚かされました。

何故フランメがこのような戦い方をすることにしたのか。
魔族という生物の社会構造を観察し、理解した上で立てられた方策で、
それが予想以上にハマったことには納得感がありましたね。

人間と魔族の違いは2巻で描かれてましたが、
そこから更に一歩踏み込んでおり、考察の深さは感心するばかりです。

そして、それらが結実してアウラを倒すシーンは圧巻でしたね。
これほど手に汗握るというか、グッと来るバトルを読めるとは思いませんでした。
この漫画は面白さはまだまだ奥が深い…!

後半からは北部への旅路を再開してますが、
僧侶エルフと出会ったのは何かの伏線なのでしょうね?
肉体派エルフとかかなりギャップが凄いんですが、
今後どう関わってくるんだろう…

そして勇者ヒンメルのエピソードも挟まれてましたが、
やっぱりヒンメルは凄いと思わされましたね。
心折れず、真っ直ぐに生きた人だったんだなぁ、と思わされます。
フリーレンの心に強く残り続けるのもわかりますよ。

最後に新しい仲間になりそうなキャラが出てきますけど、
ハイターとは違った生臭坊主みたいで…
うーん、今後どうなるんでしょうね。
先が読めないだけに楽しみです。

:: 2020/12/20 日曜日::

■[漫画]新婚のキス「トニカクカワイイ」14巻

トニカクカワイイ14巻トニカクカワイイ14巻
出版社:小学館
作者名:畑健二郎
作者Twitter:畑健二郎さん (@hatakenjiro) / Twitter
紙書籍通販:トニカクカワイイ (14)
Kindle版まとめ買い:トニカクカワイイ
DMM電子書籍:トニカクカワイイ (14)

鬼滅の刃が大人気だからか刀剣アクションなんかしちゃってる14巻です!
大丈夫、この漫画は新婚ラブラブ漫画ですから。
その本懐を忘れていないですから大丈夫です!
だって、TVアニメが大人気放映中ですし!

というわけでTVアニメも好評な「トニカクカワイイ」ですが、
やはり今回注目すべきは司さんのこの発言でしょう。

やはり…! まだいとなみいとなめずでしたか…!

今までの単行本描き下ろしがとてもエッチだったので、
実はこの二人は描かれてないところで実は既にヤっちゃってるのでは!?
という疑惑も私の中でなかったわけではないのですが、
司さんのこの発言(心の声ですが)で確証が持てたのですよ!
この漫画はまだ健全な少年サンデーラブコメ漫画であったことを…!

それにしても司さんはとても可愛いですね。
周りの人間にはやし立てられて、
ナサくんに愛の言葉を囁こうとするも恥じらってしまい、
ポンコツ化するところがとても可愛いんですけど、
何だかんだでナサくんの萌えキュン爆風に影響されて、
自分からキスしちゃって、言葉にしちゃうところが最高ですよ。

しかもここから単行本描き下ろしに突入しちゃうんだものなぁ…
いやはや最高ですわい。

それはそうと今回久しぶりにあの人が出てきましたね。

うーん、まだメイド服着てるんだ…
いや、メイド服を着てこそではあるんですが。

:: 2020/11/21 土曜日::

■[漫画]雪辱戦への最短ルート「龍と苺」2巻

龍と苺2巻龍と苺2巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
紙書籍通販:龍と苺 (2)
DMM電子書籍:龍と苺 (2)

真剣勝負をしたいというキチガイ中二女子の藍田苺。
将棋というものに触れ、圧倒的な将棋の才能を発揮して、
将棋を覚えて数日なのにアマ大会で優勝するほどなんだけど、
トッププロである伊鶴八段には力負けしてしまい、
再戦を誓うが苺は普通のコースには全く乗るつもりはなくて…

いやはや、流石はミハルさんの主人公だけあって頭おかしいですね!
既存のルールをガン無視して将棋会館に突撃をかまして呆れさせるとか、
ぶっ飛んでるのにも程があるでしょう。
しかし、そんな苺にも容赦なく暴力を振るって物理的にぶっ飛ばすとか、
昭和の残り香がありまくるおっさん棋士とかまだいるんですかね…
現実にはいなさそうなんだけど…w

そしてそんな目に遭っても懲りるどころか別ルートを探そうとするとか、
本当にメンタルが鋼すぎて惚れ惚れしますよ…
そんな苺ちゃんに貰い事故みたいに負けてしまった滝沢くんが可哀想ですね…

でも、ここからが意外でして…
まさか滝沢くんが苺ちゃんをライバル視して何度も対局して自分が成長していき、
自分の実力に真摯に向き合った上で苺ちゃんの実力を認めて、
それでも前を向く姿勢を見せてくれたことでしょう。
うーん、結構良い奴じゃないか… 滝沢くん…

そして苺ちゃんですが、竜王戦にアマ枠があり、勝ち上がっていけば伊鶴八段と対局が可能だと知れば、
猪突猛進して勝ち進んでいくんだから凄いですよね…
将棋を覚えてから一ヶ月という短さで身に付ける棋力ではなく、
真剣勝負を望んでいたことから判るように、勝負強さを持っているんですよ…

今回は滝沢くんはアマ王将にその真剣勝負における強さを発揮されて負けましたが、
苺ちゃんと対局を続けていけば自ずと体得していけると思うので、
滝沢くんには今後が期待できますね…!
頑張れ、滝沢くん…!(この漫画の主人公は苺ちゃんです

:: 2020/10/24 土曜日::

■[漫画]北への旅路「葬送のフリーレン」2巻

葬送のフリーレン2巻葬送のフリーレン2巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者twitter:アベツカサさん (@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (2)
Kindle版まとめ買い:葬送のフリーレン
DMM電子書籍:葬送のフリーレン (2)

何百年も生きる不老のエルフの魔法使いフリーレン。
魔王を供に倒した仲間、勇者ヒンメルの死から人間を知ろうとし、
仲間の僧侶ハイターに託された魔法使いの少女フェルンと旅をし、
ドワーフの仲間アイゼンからヒンメルの魂が眠る場所に行くように諭されたが、
その場所は魔王城がある最北の地で…

インパクトがある1巻でしたが2巻も面白さは抜群です。
かつては勇者、僧侶、戦士、魔法使いというバランスの良いパーティーで10年掛かったのに、
今回は魔法使い2人というパーティーで不安があったけれど、
アイゼンの弟子であるシュタルクが合流してくれることになったんですが…

一皮剥けば自信がない若者だったわけで…
とはいえアイゼンがそんな腑抜けをフリーレンに紹介するはずもなく、
シュタルクはシュタルクなりに頑張っているし実力もあるんだけれど、
自信だけがなかったというのが微笑ましいというか面白いというか。

フェルンからの印象は散々なモノだけど、
シュタルクはちゃんと実力があるし、
ソコソコ常識を弁えているし師匠思いだし、
良識をちゃんと弁えている好青年だと思うんですよね。
あとは自信だけだけど、これはまぁ、魔王城までの旅で培って貰うしかないかな…w

とはいえ旅はそんなのんびりしたものではなく、
後半からは北部で暗躍する魔族たちが出てきます。
その魔族ですが、人間やエルフとはまた違った生態が描かれているんですよね。

同じ言葉を話すけれど、生物として違いすぎるため、
相互理解が不可能という種族というのがよく伝わってきます。
フリーレンはそういうのを骨身に染みているんだけど、
平和ボケしている人間たちにはそれがわからないから危機感も湧かないというね…

ラストではタイトルを回収していて最高にシビれます。
1巻の時の面白さを深めつつ、2巻では別ベクトルの面白さも追求していて面白かったです。
サンデー本誌では戦いの結末が描かれているので断言できますが、
3巻もめっちゃ面白いので、是非ご期待ください。

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