本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2015/11/24 火曜日::

■[漫画]モノトーンの装い「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ ~」11巻

今回のテーマは男のモノトーン。
お坊ちゃん育ちで黒色の威圧感の助けを借りないと自信が持てない男が、
妥協点として選んだのがモノトーン。
しかしお坊ちゃんの一族のご隠居は世界大戦経験者で、
ムッソリーニの黒シャツ隊に対して強い忌避感があるため、
あの手この手で仕事の妨害をしてきて…

90歳を超えても達者な長老の悪巧みも
こういっては何だけど面白かったですね、色々考えられてて。
でもそれをこなしてしまい、更に長老の懐に入り込んでくる悠の泰然さは、
やはり得も言われぬ面白さがありましたよ。

まぁ、それはそれとしてこの11巻で一番注目すべきはアレですよ。
金髪ツインテのFカップ巨乳であるラウラたんです。
いつも放置プレイなのに必要な時だけ便利に使われることにキレたラウラたんが、
ついにアレにソレしてコレですよ。

ousama11_01

例の紐に手をだしおった…!

流石にFカップなので似合いますね。(笑
元々「けいおん!」が流行った時は放課後ティータイムのみんなが出てきたりと、
割りとミーハーな所がある本作があるのでそれほど驚きはありませんが、
仕立て屋漫画で例の紐が出てきたというのは何とも妙な楽しさがありますね。(笑

今回は扉絵にジラソーレの幹部のみんなのセクシーショットが出てきてましたが、
全体的には平均年齢が高い男ばかりだったので、
ラウラたんのお陰で紙面が多少は華やかになったのは確かです。
今後もラウラたんの活躍には期待したいものであります。

:: 2015/9/19 土曜日::

■[漫画]青春期の終わり「イエスタデイをうたって」11巻

本当に完結しちゃった…

長々と18年間も連載していた終わらない青春物語が本当に終わってしまいました。
面倒くさい女たちに振り回される面倒くさい男たちのモラトリアムの時間が、
まさか18年も続くとは思いませんでしたが、
きちんと納まる所に納まったような終わり方でしたね。

それにしても…
本っ当に榀子先生は面倒くさい女だったなぁ…!
リクオに対して同情してしまうことしきりというか。
こんな面倒くさい女を相手しないといけない男は大変だとつくづく思いましたね。
でもなぁ… 何でか魅力的でもあるんだよなぁ。

そして別な魅力を持つハルですが…
彼女は彼女でまた面倒くさい女でしたね。
それでもハルのことを追いかける男たちがいるだけで幸せだとは思うけど、
彼女にとっての幸せはただただ好きな人のそばに居るだけっていうのは、
切ないというかある意味乙女らしいというか。
ハルは永遠に思春期のままなのかもしれない、と思ったりも。

長い… 本当に長い連載でした。
何しろ私がまだ大学生だった時代から続いていた作品ですからね。
本当に終わってしまうのかと寂しくなるんですが、
今週のグランドジャンプで読み切りを描かれていたことから、
新作に対して期待できるっぽいのが救いでしょうか。

それにしてもハル派の私は納得いく終わりでしたけど…
榀子先生派の人たちは辛いかもしれませんね。
まぁ、バリバリに伏線張られてましたから覚悟はできているとは思うのですが。

何はともあれ18年に及ぶ連載お疲れ様でした。
彼女たちの先行きに幸アレ。

:: 2015/7/20 月曜日::

■[漫画]大人のデニム「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」10巻

自分でもよくわからないんですが、私はこの漫画が大変に好きでして。
ファッションにはとんと疎く、スーツも冠婚葬祭以外着ません。
それなのに自宅で読み返す機会が多く、
「よつばと!」「3月のライオン」に次いで3番目に位置しています。
本当になんでこんなに好きなのでしょうか。
正直、よくわかりません。
でも、好きなんだよなぁ。

「サルトリア・ナポレターナ」になって恒例の1冊1テーマですが、
今回のテーマは誰もが身近にしている「デニム」
かつてパリのファッションショーでも扱った「デニム」ですが、
それをナポリのファッションとマリアージュさせようという、
何とも無謀な挑戦がジラソーレ社内を二分して行われることに。

ヴィンテージのジーンズを巡るタレントコンビの仲違いをキッカケに、
今はペッツオーリに在籍しているマリオ親方の息子であるリッカルドと悠の、
ブラインドマッチというか、そんな感じになっているのが面白かったです。
それにしてもオカッパってば相変わらずにエグいなぁ。
やっぱり悠にとっては疫病神以外の何者でもないような気がする。

「デニム」とのマリアージュは色々と面白いモノでしたが、
流石に腰履きとか中々試すのがためらわれるのもありましたけど、
最後に出てきたのは粋だなぁ、と思いました。
まぁ、流石にヴィンテージのジーンズは真似できないですけどね。(笑

それとタレントコンビのオカンたちが濃いキャラだったなぁ…
イタリアのオカンは大阪のオカンとタメを張れるとは聞いていたけど、
息子の言葉を聞く耳持たないところとか「あぁ…」と思ったりも。(笑
しかし、ちゃんと息子の晴れ舞台をちゃんと把握するだけでなく、
それをご近所に広めるために現代の技術を積極的に取り入れているあたり、
母親としての愛情はしっかりとあると思いましたよ。
まぁ、そのベクトルがちょっと間違っちゃってるのは問題だけどね!
芸能人の身内がTV放映内容を無料動画サイトにアップロードして広告収入とか、
エラい現代的だけど、やっちゃダメすぎるよね…!

それはそれとして、扉絵のラウラちゃんがエロ可愛いかったです。
彼女にはもっと出番があっても良いと思うんだ!

:: 2015/3/24 火曜日::

■[漫画]紳士の冬の装い「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」9巻

8巻で深刻に不足した女の子成分を補充するかのように、
この9巻ではホテル勤めの新キャラのニナがメインです。
また、前シリーズ「サルト・フィニート」20巻に登場したイレーネも登場!
懐かしの巨乳バーテンダーであるイレーネは居るだけで華やかになりますね!

今回のテーマは冬の定番である「コート」
今だと少しコートを着るには暑すぎる季節ですが、
作中で述べられているように注文を出すのは夏らしいので、
時期的には今くらいから考えるのもありなのかもしれない?

今回も新社会人にとって耳に痛く、身につまされる内容だったかと思います。
犯してしまった失敗とその向き合い方。
理不尽に感じる失敗をしても腐ってはいけないんだよなぁ…
そして新社会人の先達となる大人たちも格好良かったです。
日本人の雑貨商の過ちをすぐに改めようとする姿勢や、
ニナの上司の「一度の失敗で首を切っていては人は育たない」といった発言も良いですね。
こういった先達になりたいものであります。

それはそうと、雑貨商の井ノ原さんって「孤独のグルメ」の井之頭五郎がモチーフですよね?(笑
また、他にもやなせたかし先生がモチーフと思われる老齢の日本人童話作家が出てましたが、
連載時はご存命だったんですが、単行本が出る前に他界されてしまったので、
そこはちょっと物悲しいものがありました…

それはそうと久しぶりにラウラたんが登場しましたね。
余りにも多忙でぶっ壊れてるけど可愛いさは健在でしたね!
自慢のFカップも誇らしげだし!
とはいえイレーネのスイカップの前には霞んじゃうかな!
もうちょっとラウラたんの出番が増えると良いんだけど…
次回は別なあの人が出るからなぁ…(笑

:: 2015/1/2 金曜日::

■[漫画]モードの着こなしとは「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」8巻

「~サルトリア・ナポレターナ~」になってから一冊に一テーマが板についてきましたが、
今回はモードとクラシックの違いというものです。
確かにモードは今まで何度か出てきたけどメインには扱ってませんでしたから、
ある意味で新鮮なテーマかと思います。

今回の主な登場人物は表紙から判る通り、JOJOもといジョナタ・ジャイオッティ。
ナポリの服飾技術を担う若手のホープと期待されていたジョナタだけど、
講師役の老人たちの辛気臭い話に辟易してモードにチャレンジしたいと言い出すことに。
しかもそこにパリのリヴァルが絡んできた上に、
そのリヴァルからやってきたのが悠の兄弟子であるリッカルドで…

ジョナタのポーズがいちいちJOJOしてて笑いますが、
作品の雰囲気を壊さない程度のお遊びはむしろ粋と言って良いでしょう。(多分
別ベクトルで笑わされる所ですが、ジョナタが抱える悩みは真っ当なモノだと思います。
貧乏が嫌だから自分が身につけた技術でチャレンジしたいと思うのは若者の特権でしょう。
そんな若者を見守り、導くのが大人である先人たちの役目だと思います。

そういった意味では今回一番先人として役に立ってたのはリッカルドでしょうか。
成り行きとはいえジョナタの越えがたい壁として立ちはだかり(寝転がってますが)、
かつての若手のホープとして嘱望されたリッカルドだからこそ、
ジョナタが共感出来たモノがあったんだと思います。
まぁ、反面教師としてこれ以上の逸材はないとは思いますが。(笑
しかし、リッカルドのせいで貧乏くじをひかされる悠は悲惨だな…

毒も薬も失敗も糧にして精進するのがプロだとか、
引きこもってると成功例しか情報が入ってこないだとか、
色々と膝を打つ話もあったりと面白かったです。
惜しむらくは女子分が致命的なほどに足りないことでしょうか。
脈絡もなくカラーで補っている場面がありますが、
単行本だとモノクロになっちゃうのが残念でなりませんね…

:: 2014/7/21 月曜日::

■[漫画]男前なシャツの着こなし「王様の仕立て屋 ~サルトリア・ナポレターナ~」7巻

サルトリア・ナポレターナになって明確に単行本1冊に一つのテーマを集約するよになりましたけど、
今回はスーツには絶対に欠かせないシャツ編です。

シャツと言えば日本人にとっては殆ど白色です。
何というか一番無難なんですよね、白って。
しかし実際は色だけじゃなく、襟とかも色々と種類があって難しいのがシャツです。
今回のお客さんはそこら辺の機微が判っていないアメリカ人のジョー・ローリング氏。
日本の外食産業と長い間付き合ってきたからその時の経験から日本人と同じ状態に…

ousama07_01

しかしローリング氏は間違った先入観があったとはいえ、
そこは一代で世界的なステーキレストランチェーンを築き上げた男。
柔軟にイタリアのシャツ文化を取り入れて人生の肥やしにする良い男っぷりを見せてくれます。
でも耳アカ味のジェリービーンズは勘弁な!

今回はそのローリング社長が大学時代の元カノとのけじめを付けるために、
彼女が嫁いだイタリアのアッサンドリ財団と事を構えることになるんだけど、
そこに固執した雰囲気がない余裕があってローリング社長が男前に見えるんですよね。
まぁ、元カノと会った時の仕返しがアレだったのには驚いたけど、
これくらい可愛いものじゃないですか。
むしろ、その後の去り際まで含めてホント良い男でしたよ。

人生万事塞翁が馬と言いますが、確かに元カノにフラれたことで社会的な成功を収めたけど、
それ以外の人生もあったんじゃないかなぁ、とも思います。
結局この件で誰が一番悪かったかと考えると、
自分の身体の弱さを言い訳にして甘えてきたアッサンドリ社長でしょう。
というか15歳も下の相手と見合いしようとすんなよなぁ…(笑

何にしても今回はシャツの蘊蓄よりも作中のドラマが印象的でした。
次回も楽しみです。

HTML convert time: 0.127 sec. Powered by WordPress