■[ラノベ]あいあい(かわいい)「りゅうおうのおしごと!」2巻
りゅうおうのおしごと! 2 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2016-01-14 )
作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 1
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 2
将棋連盟会長、月光聖市永世名人から八一が受けた依頼は、
新しく女子小学生の弟子を取ること。
あいが居ることから初めは断るつもりだったけど、
会長の顔を立てるために会うだけ会うことになったんだけど、
その女の子、夜叉神天衣(あい)は予想以上の才能の持ち主で…
「ヒカルの碁」においてヒカルにアキラが居たように、
才能というものは同等の才能と切磋琢磨することにより磨かれるもの。
あいのライバルを作るために天衣の指導をする八一は、
師匠としてはとても正しいと思うんだけど、
恋する乙女の白馬の王子様としては不合格ですよね。(笑
ラノベですからラブコメは外せないわけで、
そういった意味でも十二分に面白かったです。
恐妻家というかヤンデレに育ちそうなあいちゃんの重い愛情も有りだし、
顔には出ないけど恋してることがよく判る姉弟子の銀子も有りでしょう。
しかし今回最萌えだったのはやはりシャルちゃんでしょう!
六歳児の可愛さ恐るべしだよ!
八一は自分が言ったことをポンポン忘れる奴だけど、
言質はきちんを取れたのでシャルちゃんはお嫁さんにしてもらうしかないよね!
しかし将棋というものは恋愛にかまけてばかりで上達するものではなく、
真剣師を相手にひたすら腕を磨いてきた天衣を前に、
あいちゃんが負けてしまうのも仕方ないのかなぁ、とも思いました。
それはあいちゃん本人が心の底から思い知ったみたいですが、
実力というものはその口惜しさを糧に上達するものだと思うので、
あいちゃんはこれから一層頑張って欲しいですね。
まぁ、読者的にはラブコメが減るのはそれはそれで困るのですが。(笑
それにしても天衣のバックグラウンドには驚いたなぁ。
いや、天衣の実家の職業的な意味ではなく、
彼女の父親であるアマ名人と永世名人との対局の話なんですけどね。
読み返してみたら八一本人が伏線となる発言をしているんですよ。
奨励会員時代に対局の記録係をしてたって。
うーん、上手いなぁ。
こりゃ一本取られたわ。
一手損角換わりとか私は将棋のことは詳しくないけど、
何となくわかる解説も丁寧ですしね。
本当によくできた作品だと思います。
それにしても八一は次々とフラグを立てておきながら本人は憧れのお姉さん一筋!
…に見せかけて、実際は仕事の将棋一筋とか、
「なれる! SE」の桜坂工兵みたいだなぁ。
これは周りの女の子たちは大変だわ。(笑
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