本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
特典SS他、新規短編&中編も多数収録!
:: 2016/1/17 日曜日::

■[ラノベ]あいあい(かわいい)「りゅうおうのおしごと!」2巻

りゅうおうのおしごと! 2 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2016-01-14 )

作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 1
Kindle版:りゅうおうのおしごと! 2

将棋連盟会長、月光聖市永世名人から八一が受けた依頼は、
新しく女子小学生の弟子を取ること。
あいが居ることから初めは断るつもりだったけど、
会長の顔を立てるために会うだけ会うことになったんだけど、
その女の子、夜叉神天衣(あい)は予想以上の才能の持ち主で…

「ヒカルの碁」においてヒカルにアキラが居たように、
才能というものは同等の才能と切磋琢磨することにより磨かれるもの。
あいのライバルを作るために天衣の指導をする八一は、
師匠としてはとても正しいと思うんだけど、
恋する乙女の白馬の王子様としては不合格ですよね。(笑

ラノベですからラブコメは外せないわけで、
そういった意味でも十二分に面白かったです。
恐妻家というかヤンデレに育ちそうなあいちゃんの重い愛情も有りだし、
顔には出ないけど恋してることがよく判る姉弟子の銀子も有りでしょう。
しかし今回最萌えだったのはやはりシャルちゃんでしょう!
六歳児の可愛さ恐るべしだよ!
八一は自分が言ったことをポンポン忘れる奴だけど、
言質はきちんを取れたのでシャルちゃんはお嫁さんにしてもらうしかないよね!

しかし将棋というものは恋愛にかまけてばかりで上達するものではなく、
真剣師を相手にひたすら腕を磨いてきた天衣を前に、
あいちゃんが負けてしまうのも仕方ないのかなぁ、とも思いました。
それはあいちゃん本人が心の底から思い知ったみたいですが、
実力というものはその口惜しさを糧に上達するものだと思うので、
あいちゃんはこれから一層頑張って欲しいですね。
まぁ、読者的にはラブコメが減るのはそれはそれで困るのですが。(笑

それにしても天衣のバックグラウンドには驚いたなぁ。
いや、天衣の実家の職業的な意味ではなく、
彼女の父親であるアマ名人と永世名人との対局の話なんですけどね。
読み返してみたら八一本人が伏線となる発言をしているんですよ。
奨励会員時代に対局の記録係をしてたって。
うーん、上手いなぁ。
こりゃ一本取られたわ。

一手損角換わりとか私は将棋のことは詳しくないけど、
何となくわかる解説も丁寧ですしね。
本当によくできた作品だと思います。

それにしても八一は次々とフラグを立てておきながら本人は憧れのお姉さん一筋!
…に見せかけて、実際は仕事の将棋一筋とか、
「なれる! SE」の桜坂工兵みたいだなぁ。
これは周りの女の子たちは大変だわ。(笑

:: 2015/10/19 月曜日::

■[ラノベ]エルフたちの苦悩「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア」5巻

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア5 (GA文庫)
著者/訳者:大森 藤ノ
出版社:SBクリエイティブ( 2015-10-14 )

絵師サイト:rainbow spectrum
Kindle版:1巻
Kindle版:2巻
Kindle版:3巻
Kindle版:4巻
Kindle版:5巻

アイズ視点で語られる「ダンまち」外伝SOの5巻が発売!
本編の5巻とリンクしているので本編を読んでいると面白さは倍増です!
まぁ、普通に考えて外伝しか読んでないという人は少ないでしょうが、
もし居るとしたら早めに5巻を読んで欲しいですね。

5巻では安全地帯である18階層でベルくんとアイズが再会するエピソードがあるので、
期待はしていましたがここまで面白くなるとは思いませんでした。(笑
アイズ視点というよりもレフィーヤ視点という感じでしたが、
だからこその面白さだったように思えますね。

ベルくんにライバル意識を持つレフィーヤだからこそ、
Lv.1で単独ミノタウロス撃破し、
共闘して間近で無詠唱魔法を連射し、
スキルでチャージして威力を拡大した魔法を放つベルくんの出鱈目っぷりに驚嘆し、
悔しいけれどその凄さも判ってしまうんですよねー
レフィーヤも成長してるんだけど、成長度でいえばやはりベルくんの方が上を行ってるよなぁ。

それにしてもベルくんの成長の衝撃を上回るほどに、
リューさんに出鱈目っぷりが凄かったなぁ。
実際に本編5巻でもその実力を遺憾なく発揮してましたが、
レフィーヤだからこそ実感できるその規格外さには驚きを通り越して呆然としますね!
やっぱりリューさんは素敵なキャラだわー
もっと罵って欲しい。(ぇ

それにしても本編5巻で語られていた戦いだけではなく、
レフィーヤに追われた先でも生死を賭けた戦いをしていたとか、
ベルくんは本当に大変だなぁ。
幸運アビリティの恩恵は一体どこにあるのか。
やっぱり覗きイベントで使いきっちゃったのかな?(笑

それにしてもアイズの勘違いがまだ継続していたとは…
この勘違いが解けることはこの先あるのだろうか…
ちょっと心配かもしれない。(笑

:: 2015/9/22 火曜日::

■[ラノベ]ダンジョンの秘密「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」9巻

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)
著者/訳者:大森 藤ノ
出版社:SBクリエイティブ( 2015-09-12 )
絵師サイト:suzuhito.com
絵師twitter:ヤスダスズヒト(@suzupin)さん | Twitter

Kindle版:1巻
Kindle版:2巻

Kindle版:8巻
Kindle版:9巻

ダンジョン19階層「大樹の迷宮」
とあるクエスト中にベルがそこで出会ったのは、
人間からも怪物からも襲われる理性ある怪物・竜女(ヴィーヴル)だった。
傷付き迷える少女を見たら放っておけないベルは思わず助けてしまうが、
人語を解する怪物はとあるファミリアに狙われている上に、
ギルドの上層部も何か秘密を握っていて…

今回は上下巻構成ということになってますが上巻であるこの9巻の時点で300ページ超です。
この分だと上下巻と思わせておいて上中下巻構成になるのではなかろうか…
そんな雰囲気がありますね!
というかめっちゃそうなりそう。(笑

ベルくんがお人好しなのは今更ですが、
まさか怪物にまでそれが適用されるとはなぁ…
ある意味、ベルくんらしい純真さが出ていると思います。
だからこその葛藤を抱えて普通の怪物への攻撃に躊躇しちゃうのも、
ベルくんらしいといえばらしいですね。

新キャラであるウィーネですが、
純真無垢なところは保護欲をそそりますね。
だからこそ、彼女が傷付くところは居たたまれないし、
最後の別離には辛いモノがありました。
下巻では更に試練が待ち受けてそうなのが辛いというか怖いですね。

辛いといえばエイナさんも辛かったなぁ…
今まで何度も相談に乗ってきて、背中まで見せてもらっていたのに、
ウィーネのことを話して貰えないエイナさんとベルくんの間に溝が出来たのが辛い…!
下巻ではエイナさんにも救いがあって欲しいのですが…
うーん、どうなのかな…

エイナさんと言えば挿し絵がどうして妄撮みたいになってんでしょうか。
いや、まぁ、嬉しかったんですけどね! お色気要素があって!
身を切るような辛さを表現していたのか、
ただ単に他のヒロインたちがカラーピンナップで全裸になっていたから、
それに合わせただけなのか。
ダンジョンの謎よりも謎だ…

アイズの出番も殆どなかったけれど、
下巻では出番があることを願ってます。
ヒロイン同士のかつてない修羅場というのが、
ラブコメ的な意味なのか、文字通り血が飛び散るものなのか。
色々と心配であり、楽しみです。

:: 2015/9/20 日曜日::

■[ラノベ]将棋界のロリ王爆誕!「りゅうおうのおしごと!」1巻

りゅうおうのおしごと! (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2015-09-12 )
作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎(@nankagun)さん | Twitter
絵師サイト:Life is free
絵師twitter:しらび(@shirabii)さん | Twitter

Kindle版:りゅうおうのおしごと!

十六歳にして史上最年少で将棋界最強のタイトル”竜王”を獲得した九頭竜八一。
しかしタイトル保持者としてのプレッシャーとネットの反応に萎縮して連敗を重ね、
クズ竜王と呼ばれるほどになってどん底のスランプに陥っていた。
そんな時にタイトル戦の時に交した約束を頼りに、
自宅の北陸から小学三年生の雛鶴あいが押しかけ弟子になりにきて、
その出会いをキッカケに八一は将棋への気持ちを思いだして…

「のうりん」の白鳥士郎さんがしらびさんと組んで送り出す新作は将棋モノ!
「のうりん」のようなフォント弄りや奇抜な挿し絵といった飛び道具は使っていませんが、
綿密にして丁寧な取材を元にした作品作りは共通しています。
熱血将棋モノであり、ロリコンモノでもあるのでラノベ的には普通でも、
世間一般からすると充分奇抜かもしれませんが…

恐らくラノベで一番似た傾向の作品は熱血&ロリな「ロウきゅーぶ!」でしょう。
どこまでも熱く「将棋が大好き」という気持ちを女子小学生たちが体現してくれるんですよ!
女子小学生たちだけで構成された将棋研究会”JS研”がロリ萌えを体現してくれるんですよ!
これは素晴らしい作品だ!

また、主人公である九頭竜八一とヒロインであるあいちゃんが良いんですよね。
八一はタイトル保持者という重みに潰されそうではあるんだけど、
後進たちへの態度は真摯なものがあるし、何より将棋に対して一本気な所があります。
あいちゃんは将棋を始めて三ヶ月で驚くべき成長をする才能もそうですが、
日本一の旅館で培った礼儀正しい立ち居振る舞いに万能の家事スキルを持ってる上に、
プロ棋士も舌を巻く強靱な心の強さをもっているというのが良いんですよねー
ある意味、少年漫画の主人公みたいな魅力があるんじゃないかと思います。

二人以外のキャラクターも逸材揃いなんですよ。
八一の年下の姉弟子である空銀子の不器用な恋情も良かったし、
何よりJS研のシャルロット・イゾアールちゃんの辿々しい日本語のロリ萌えは至高でしたね!
それと巻末のバニーさんは最高だったことも報告しておきます。

いやはや、今後が楽しみな作品が出てきましたよ。
既にコミカライズが始まっててドラマCD化まで決まっているみたいなので、
これは順調に進めばTVアニメ化までの道筋が見えてくる気がしますね。
取材が大変かとは思いますが今後も頑張って欲しいですね。

:: 2015/9/18 金曜日::

■[ラノベ]芽吹く種、芽吹かない種「のうりん」11巻

のうりん 11 (GA文庫)
著者/訳者:白鳥 士郎
出版社:SBクリエイティブ( 2015-09-12 )
作者サイト:のうりんのぶろぐ
作者twitter:白鳥士郎 (nankagun)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:ticketchan
絵師twitter:切符 (ticketchan)さんはTwitterを使っています

Kindle版:のうりん 1
Kindle版:のうりん 2

Kindle版:のうりん 10
Kindle版:のうりん 11

面白い…! 読んでて本当に楽しくて笑えて、面白い…!

年末年始を寮で過ごした耕作たちが新年早々に左義長でベッキーの20年分のゼクシィ焼いたり、
若旦那の体調が悪いということで若旦那が来たばかりの頃を思い出したり、
禁書目録、もとい品種目録を読んで奇抜すぎる品種名に驚いたりと、
色々と楽しく生活するんだけど…

ベッキーの扱いが相変わらず酷すぎて笑いまくりなんですが、
41歳独身というのは笑えなくなってきた今日この頃…
それにしてもゼクシィは色々な意味ですごすぎだろ…
作者の白鳥士郎さんはそれを調べるのも色々と大変だったと思うんだけど、
はたしてその知識は小説以外で役立つ日はくるのでしょうか。

それにしてもカラー口絵の品種目録のイラストだったり、
作中に使われたSAOの茅場昌彦という名前とか電撃文庫ネタ使いまくりだったなぁ。(笑
バイオ鈴木のお●んちん連呼といい、危険な橋を渡りすぎだろう。
ちなみにバイオ鈴木が言ってた「男のお尻の描き方」という本ですが、マジでありました。

男のお尻の描き方

うーん、BL世界はホントに広いな…

それと品種目録ですが、クレイジーな品種名が多いのは知ってたけど、
ここまで多用だとは…(笑
キン肉ゴーヤマンGですが、種はAmazonでも取り扱ってますね。

うーん、マジであるんだ…
高校時代の友人が種苗会社に勤めてるんで、
今度会った時に色々と聞いてみたいと思います。(笑

今回も本当に全力で楽しかったんですが、
まさかラストにあんな展開が待っているとは…
林檎ちゃんと耕作には是非とも結ばれて幸せになって欲しいんだけど…
無理なのかなぁ… 難しいのかなぁ…
何卒…、何卒お願いします…!

:: 2015/6/20 土曜日::

■[ラノベ]神々のラブコメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」8巻

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか8 (GA文庫)
著者/訳者:大森 藤ノ
絵師サイト:suzuhito.com
絵師twitter:ヤスダスズヒト(@suzupin)さん | Twitter
Kindle版:1巻
Kindle版:2巻
Kindle版:3巻
Kindle版:4巻
Kindle版:5巻
Kindle版:6巻
Kindle版:7巻
Kindle版:8巻

ダンまち8巻は前巻の予告通り小休止的な日常編でしたが、
これはむしろラブコメ編と称しても過言でないのでは…!?
そんな風な、表紙に登場するキャラたちにスポットを当てた短編集的な色合いも見せた、
500ページを超える大ボリュームなものになっております。

ついに軍神アレスが治めるラキア王国が動く…!
進軍してきたラキア王国軍に対してオラリオがとった行動は…
一部ギルドで迎撃する以外は日常を謳歌するだけであった。
そんな日常編です。

命がタケミカヅチに対して惚の字といのは判りきっていたことですが、
タケミカヅチの天然ジゴロっぷりはベルくんを超えていて予想外でした。(笑
そりゃー、神会で他の男神たちにフルボッコにされるわけだわー
これは中々に手強いぞ-、命ちゃん…

そして同じく神に懸想するヴェルフですが、
まさかここまでヴェルフがヘファイストスに入れ込んでいたというのも驚きましたが、
それ以上にヘファイストスがあんなにデレを見せてくれるとは驚きましたね!
今回はラキアに色々と迷惑をかけられたヴェルフですが、
それと充分釣り合いが取れるくらいに良いラブコメできたんじゃないでしょうか。
しかし、鍛冶だけでなくラブコメでまで燃え上がるとか、
ヴェルフ… 本当に情熱の人だなぁ…

そして人々のラブコメだけど、これもまた凄く良かった…!
ベルがスキルに昇華するほどに想う人を知って心が揺れるリリが可愛かった!
また、フィンの言葉によって自分の気持ちに向き合って初心を取り戻す場面も良かった!
そしれそれ以上にベルが自分の為に格上の相手に勝負を挑むとか、
乙女冥利に尽きる展開に真っ赤になっちゃうリリが最高でしたね!

でも個人的にそんなリリを超えたのがエイナさんでした!
誰にでも優しいからこそ、勘違いされて惚れられるとか、
現代日本でもよくあるパターンだけに物語に没入するといいましょうか!
それに何より、ベルくんに対して異性としての感情はないと思考しながら、
「自分の好みはあくまで、そう、ベルみたいな男性なのだ。」
という以前と同じ結論に達する所とかニヤニヤが止まらないですね!
窮地に陥ったらベルくんが駆けつけてくれるとかマジでお姫様みたいな立ち位置だし、
何よりストーカー×2に対してのベルくんと付き合ってます宣言とか、
もうね! もう…! もう…!!! 最高で最高で…!

また、シルさんの秘密に迫ったと思ったらまた増えた謎だとか、
神々と人との恋愛についてのエピソードとか考えさせられる面白さとか、
日常編だからこそ、いつものダンジョンと冒険とは違った魅力に満ちあふれていました。
あとがきで作者の大森さんはラブコメの奥深さに打ちのめされていたようですが、
根っからのラブコメ好きとしては「最高に面白かったです!」と言いたいですね!
滅茶苦茶ラブコメしてましたよ!

また新たなトラブルの元が生まれたみたいですし、
次回からはまたダンジョンと冒険の日々になりそうですが、
またラブコメな一面を見せてくれると嬉しいですね。

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