■[ラノベ]びゅーてぃふる・どりーまー「人類は衰退しました」8巻
人類は衰退しました 8 (ガガガ文庫)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2013-02-19 )
文庫 ( 274 ページ )
絵師サイト:FRAGILE
この作品はコメディだけどギャグではないので7巻で壊滅したクスノキの里は当然そのまま。
そして次々と届く支援物資のせいでどんどん自堕落になっていく里の住人たち。
何とか復興しないといけないと思いつつも具体的な方策を打ち出せないわたしだったけど、
おじいさんは月旅行に行くというロマン溢れる言葉を残して居なくなり、
頼れる人がいなくなったわたしに次々と問題が舞い込んできて…?
相変わらずブラックすぎるギリギリユーモアが溢れに溢れており、
ファンシーな絵柄と雰囲気じゃなかったら笑うに笑えないモノばかりでしたね!
アニメ化も経験したし大人しくなるかと思いきや、
まさかTVアニメという媒体をこうもディスる方向でネタにするとは…
田中ロミオのことを私はまだまだ甘く見ていたようです。
今回は拡張現実(AR)を用いての村おこしならぬ里おこしをしようとしているので、
拡張現実のアレコレが出てくるんですが、割りと世知辛い予想ばかりで、
それが存外納得出来ちゃうのがまた微妙な気分に…
しかも途中から妖精さんパワーで拡張現実が仮想現実的な夢世界になって、
どんどん里の住人たちが廃人的生活をしていくのは背筋が薄ら寒くなりましたね。
しかしヤンママ妊婦さん問題とか余り関係が薄いと思っていた事が、
仮想現実でそのようなことになっている上に、
肝心な所で頼りにならない妖精さんの代わりに拡張現実の有用さを見ることになるとは…
いやはや、話の構成力の半端無さにただただ感心させられます。
それにしてもプチモニュはこれからレギュラーになるんでしょうかね。
そしておじいさんまさかレギュラーから脱退ですか?
伏線回収しないままなので9巻が待ち遠しけれど、
田中ロミオさんは久しぶりにエロゲー作るみたいなので、
果たして続きがいつになるのか分かりませんのでのんびり待ちたいと思います。
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