■[漫画]オタクだからこそ譲れないものがある!「おたくの娘さん」第11集
おたくの娘さん 11 (ドラゴンコミックスエイジ す)
著者/訳者:すたひろ
出版社:富士見書房( 2011-12-09 )
コミック ( 228 ページ )
作者サイト:すたひろ日和
作者twitter:すたひろ (stuhiro) on Twitter
単行本1巻が出たのが2006年12月なので丁度5年経っての完結!
とはいえWEB連載が始まったのが2005年2月23日なので実質7年弱になりますね。
同人版1巻の後書きによるとくろがねぎんさんの一言をキッカケに生まれた作品みたいですが、
それがまさか萌え漫画雑誌に載るには重厚&生々しすぎる物語になるとは誰が予想したでしょうか。
まぁ、すたひろさんは「家族計画」好きだったからなぁ…、そういった方向に行くのもむべなるかな。
何はともあれ見事に完結! おめでとう! おめでとう!
いやー、第11集の怒濤の展開には圧倒されましたよ。
叶を迎えに、というより攫いに来た望さんが彼岸荘に来たことから始まり、
名探偵遥の口から明かされる真実!
更に登場する前沢さんと驚きの連続でした!
それにして望さんマジ外道… というか非道ですね…
考えが浅いとは以前にっち先輩が言ってたけどここまでだったとは。
果たしてハッピーエンドに行けるのか?
そもそも遥の恋の行方は?
と読んでて凄く気になりましたね!
ただ何というか…、耕太が不憫すぎるピエロで泣けてくるね…
高校時代、少々内向的だっただけでにっち先輩の下僕にされて、
そのとばっちりで望さんに純情な男心を散々利用されるとかホントに不憫。
まぁ、そんな不憫な境遇も彼岸荘での数々の出来事で翻弄されながらも成長し、
むしろ叶が居るという事に幸せを見いだす健気さにはジーンと来ちゃいましたね。
最後にはしっかりと男を見せたのには感動すら覚えましたよ!
まぁ、その直前でのブヒブヒな展開は不意打ちすぎてズッコケましたが。(笑
そして健気で不憫と言えば忘れてならないのがもう一人のヒロイン有坂遥。
登場初期は乃木坂遥というどこぞの秘密を持ってるお嬢様みたいな名前だったのが、
読者からの総ツッコミ(私含む)を受けて改名したあの遥がヒロインしてますよ!
初期の頃は売り上げ優先ないけすかない同人作家だったのに、いつの間にか恋する乙女に。
心が折れた耕太を献身的に介護する遥が健気で可愛くて…
でも精一杯頑張ったのに耕太に選ばれない遥が切なくて…
おたくにはよくある勘違いから一方的に始まる恋愛(参考資料:私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)
それで二度もトラウマを植え付けられた耕太相手だからなぁ。
重度の女性不信に陥っているも同然な相手にツンデレは相性最悪ですよ。
それこそ肉親からの無償の愛か、真っ正直に真っ向から言葉で伝えないとなー
態度だけで判って欲しいというのはおたくの悪い癖ですよね。
そういった意味だとやはり遥もおたくの娘さんなんだなぁ、と。
そしてメインヒロインだった叶。
耕太と同じく1年間でめざましい成長を遂げた叶は、
耕太が一度失敗したとしても迎えに来てくれると信じる強さを持つまでに!
この漫画は耕太だけじゃなくて叶の成長物語でもあったんですよね。
耕太とは今後も良い親子関係をずっと保っていって欲しいです。
それにしても後書きの後のボーナストラック。
最初読んだ時は非常に驚きましたが読み返すとちゃんと伏線があったことにビックリ!
遥が黒いオーバーニー穿いてたのが…
黒いコマの後では脱いでるんですよ。
ちなみに耕太も半ケツになっています。(笑
うーむ、雑誌で読んでた時は正直全く気付きませんでしたよ。
でもこれに気付いたら、すたひろさんのどや顔が脳裏をよぎりました。(笑
しかし再会フラグ立ってるだけにここで終わられると続きが凄く読みたくなりますよ!
そこで一縷の望みを託してカバーを開けたらアレですよ。
更に裏表紙の方も見たら予想以上のアレですよ…
これを見た後、すたひろさんのどや顔が脳裏をよぎりました。
おのれすたひろさん…!
でもすたひろさんは今度の冬コミに出るらく、
そこで「おたくの娘さんafter」本を出されるみたいですしね!
本当に凄く期待したいで冬コミが今から楽しみです!
まぁ、読んだ後にまたすたひろさんのどや顔が脳裏をよぎるかもしれませんが。(笑
何はともあれ、7年弱お疲れ様でした!
凄く面白く、楽しかったです!
ありがとうございました!
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