本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集3 12月14日発売!
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:: 2014/1/15 水曜日::

■[漫画]おそロシア…「銀の匙 Silver Spoon」10巻

銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2014-01-08 )
コミック ( 186 ページ )

アニメも二期が始まった訳ですが…
今更ですが何でこれ、夕方アニメじゃないんでしょうかね…
それと同じクールに同じ農業モノである「のうりん」も放映されてて、
これからは農業ブームが!? という気がしないでもないです。
いや、あっちはパロネタと下ネタと社会性の高いネタなのに対して、
こちらは北海道の厳しさと青春グラフィティという違いはあるのですが。

さて、この10巻で一番印象に残っているのが何だと聞かれたら、
私は間違いなくアレクサンドラさんだと答えます。
八軒の義姉であり、ロシア育ちな慎吾の姉さん女房! しかも巨乳!
八軒たち農業高校の一辺20kmの畑を「かわいらしい」と言えるロシアの常識が凄い!
コサック騎兵の子孫で、ソ連崩壊という世界規模の不安定な情勢を生き延び、
大学中退なフリーターの慎吾でもOKな大らかさが凄い。
というか慎吾のアレな味の料理が大丈夫とか、御影家の曾祖母並みだよね。
同じ馬好きということでアキとは仲が良いから、
八軒とアキが結婚しても良い感じになりそうだなー、とか妄想しちゃったりして!

そういったイベントも挟みつつ豚肉ファンドも進んでいるんですが、
ソーセージの作り方とか初めて見たので新鮮です。
また、自分たちが作った製品に対する値付けに苦悩したりするのが初々しいですねー
そして自分たちが作ったモノが売れる理由が美味しさとかよりも、
ブランド力やパッケージングに依る所が大きい事を体感しているのが重要だと私は感じます。
高校生の時にこういった経験が出来るのは貴重だよなぁ。

学校を辞めた駒場を何だかんだと構う八軒たちと、
その鬱陶しさに一見辟易しているようだけど、
確実に何かが変わっている姿には青春が感じられます。

しかしラブコメは全然進みませんなー
まぁ、色々と釘を刺されてるからなー
とはいえ、もうちょっと進んで欲しい気も…
頑張れ! 八軒!

:: 2013/10/27 日曜日::

■[漫画]家族と失敗と「銀の匙 Silver Spoon」9巻

銀の匙 Silver Spoon 9 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2013-10-18 )
コミック ( 186 ページ )

アニメ化に実写化と破竹の勢いで売れている「銀の匙 Silver Spoon」ですが、
やはり原作であるこの漫画が原液の面白さがあると思うのですよ。
流石に「アルスラーン戦記」を同時連載開始しただけあって、
たまに休載を挟むようになったけれど、面白さには陰りはありません。

アキにマンツーマンで家庭教師をやることになった八軒。
勉強については突破口を見つけることが出来たけど、
恋愛については突破口どころか足掛かりもままならない訳で…
まぁねー、クリスマスプレゼントにばん馬の蹄鉄をくれる女だかねぇ…
いや、うん、先月北海道のとかちでリアルでばん馬の蹄鉄を見たので、
あの迫力はわかるし、男ならちょっとトキメクのもわかるけど、
クリスマスに女の子から貰うプレゼントではないわなぁ…(笑

今回のテーマは家族ですかね。
アキの方は前巻で家族と対話して前に進むことが出来たけど、
八軒の方はお父さんがカタブツだからなぁ…
その分、お母さんの方は向こうから歩み寄ってくれたことで、
八軒も一歩前進することが出来たのは嬉しいですね。
何より、農業高校に入ったことで料理を美味しいと言ってもらえる、
その喜びを身をもって知ることが出来たことで、
お母さんの気持ちを理解することが出来た、というのが良かったです。

それと今回は豚肉の解体作業まで描かれているんですが、
最大限グロくならないように描かれています。
とはいえ、キツイ人にはキツいでしょうね。
でも、肉を食べるならこれくらいは読んでおくべきだと思います。
まぁ、それでもベジタリアンにはなれないんだよなー
だって、豚肉って美味しいしね!

:: 2013/7/12 金曜日::

■[漫画]今そこにある農業の現実「銀の匙 Silver Spoon」8巻

銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2013-07-11 )
コミック ( 186 ページ )

少年漫画っていうのは読者に夢を見せないといけないと思うんですよ。
冒険だったりラブコメだったりと色々な夢を少年に見せて魅せるのが少年漫画だと思うんです。
でも、農業というものはやろうと思えば手が出せる身近なものだからこそ、
下手に夢を見せて現実との違いを見せてもダメだとも思うんですよね。
そういった意味でもこの8巻は農業の残酷なまでのリアルをちゃんと見せていると思います。

野球に自分だけではなく、家族の人生を賭けていた駒場が大会敗退を契機に、
駒場牧場が倒産を決意するという残酷な現実が描かれてかなりキツイものがあります。
高校生というまだ子供な年代なのに現代日本の農業のもう一つの側面を、
きっちり描いているのは厳しいけど、正しいと思います。

そして高校生だからこそ、将来のことを考え始める訳で、
ここできちんと家族とコミュニケーションを取って人生の舵取りをしないと、
この後ずっと後悔することを考えるとアキは隣りに八軒という友だちが居て良かったですよ。
キッカケが駒場牧場の倒産という悲劇だったとはいえ、
ここで後悔しないようにアキが一歩踏み出せたのは良かったことだと思います。

しかしアキは本当にお馬鹿さんというか勉強が出来ない子なんですねぇ…
何となく見た目からそこそこ出来そうな気がしてたんだけど…(笑
そんなアキを相手にマンツーマンで家庭教師とか青春ラブコメとしては凄く美味しいけど、
御影父のことを考えると甘い雰囲気に持っていくのは難しいと思うし、
責任感の強い上にヘタレな八軒だと一歩踏み出すのは難しそうだなぁ。
でもまぁ、割りと相思相愛っぽいので将来は明るいんじゃないかな!
今後にも期待であります。

:: 2013/6/20 木曜日::

■[漫画]そうだ、京都行こう!「ハヤテのごとく!」37巻 香る生写真つき限定版

表紙が水着アーたんなのに! だというのに!
いつまで経っても本編のアーたんは幼女バージョン!!!
いやまぁ、幼女なアーたんも可愛いと言えば勿論可愛いのですが、
やはり表紙からモロ判りなように圧倒的な乳力を持つアーたんがですね。
素敵だな、と思う訳なのですよ!

そんな表紙がアーたんなのに限定版がヒナギクの生写真という、
何か色々と矛盾しているというか巨と貧というか。
色々とチグハグだったりしてますが中身も割りとチグハグで、
ルカとナギの漫画対決も既に決定的な漫画力の違いが出てきている中で、
ナギは売れっ子漫画家の助言を斜め上に受け止めてよく判らない独走態勢に。
もう迷ってるだけとも言える気がするんだけど。

まぁ、そんな迷走状態に向かわせたのが、
ハム沢さんの形振り構わない手段だったり、
ルカの文字通り体当たりで捨て身なプロポーズだったりしてて、
何とも幼女には厳しいプレッシャーだよなぁ。
と同情できなくもないけど、何だろうこの我が儘お嬢様に対するもやもや感は…

何はともあれ執事のハヤテは周りに振り回されてばかりで大変だな!
でもぶっちゃけこのままルカと結婚した方が人生勝ち組だと思うよ!
十中八九ナギにミラクルが起こって何とかなりそうな気がするけど!
いかん、現時点からルカを判官贔屓しそうだ…
というか正妻のはずのアーたんよ、早く復帰してたもれ…

:: 2013/4/22 月曜日::

■[漫画]正しいルートの選び方「神のみぞ知るセカイ」21巻

神のみぞ知るセカイ 21 (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:若木 民喜
出版社:小学館( 2013-04-18 )
コミック ( 189 ページ )
作者サイト::: HoneyDipped ::
作者twitter:若木民喜 (angelfrench)さんはTwitterを使っています

復活した女神たちの力によって過去に飛ばされた桂馬。
10年前の舞島市を舞台に、見た目は子供、中身は大人な桂馬が、
目的すらも不明の中、手探りで事態を解明していく!
真実のルートはいつも一つ!

現在進行中の話を個人的にはYU-NO編と勝手に呼んでいる訳なんですが、
作者の世代的に間違いなくYU-NOをプレイ済みでしょうから、
あながち間違ってないと思うんですよね。(笑
当時の現役世代に強烈に焼き付いたゲームだからなぁ、YU-NOは…

小学生になった桂馬の一番のポイントは、桂馬ママンの可愛さでしょう。
元々若々しくて可愛らしかった桂馬ママンが10歳若返った姿を見せることで、
より萌え度が高くなっているのが素晴らしいのです。
ロリ好きには大人ぶりたいお年頃な白鳥うららちゃんも良いかもしれませんが、
うららの言動を見る限りロリというよりもペドな気がしないでもないです。

過去に飛ばされた原因を探りながら攻略を進める桂馬さんマジぱないです。
ヴィンテージを倒して一件落着じゃない地獄の深い闇に対して、
桂馬がどういった妙手を打つのか要注目ですね!
それと未来に戻ってからの女神たちの修羅場にも期待したい所であります。(笑

:: 2013/4/17 水曜日::

■[漫画]失敗してもまた跳べるよ「銀の匙 Silver Spoon」7巻

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:小学館( 2013-04-18 )
コミック ( 176 ページ )

エゾノー祭開催当日、過労で倒れてしまった八軒。
誰よりもエゾノー祭の為に全力を傾けて頑張ってきた八軒に対しての無情な結末。
この7巻では八軒と駒場の二人が「どれだけ頑張ろうとも報われるとは限らない」
という残酷なまでに無慈悲な現実に直面することになります。

過労で倒れた八軒を見舞った父親との対面は今の八軒にはまだ辛くて…
まぁね、あんな強面で弱さを見せない父親が相手だとコンプレックスが刺激されるのも分かります。
八軒の父親は先生相手でもそうだけど正論を直裁に切り込んでるだけで、
特に間違ったことを言ってないんですよね。
でも、だからこそ八軒はコンプレックスを感じてるんだろうなぁ…
精神的マッチョには挫折して心を折られる精神の持ち主の気持ちを理解するのは難しいんだろうな…

誰も見舞いに来てくれない入院生活と、父親のことで凹んでいた八軒が、
仲間たちによって励まされて元気が戻っていったのは単純に嬉しいですね。
父親には伝わらなかったけど、仲間が出来たことで得られたことがちゃんとあるのは嬉しいことです。
まぁ、恋愛方面は仲間の助けがありながらも順調とは言いがたいのはアレだけど…(笑

そしてもう一人、野球に全力を注ぎ込んできた男、駒場一郎。
八軒も全力を振り絞ってましたが、駒場は”人生”を賭しての全力。
しかも自分一人どころか、親と妹たち含めての”人生”が掛かった頑張りすらも、
一瞬の突風のせいで全てご破算になってしまうという無慈悲さの本質には、
次の8巻で八軒たちも知ることになるでしょう。

今回は農業ネタは少なめで、少年たちの青春が描かれてましたね。
しかも「努力が必ず報われるとは限らない」という残酷な現実が。
それでも「失敗してもまた跳べるよ」という希望もちゃんと示唆されてるんですけどね。

これからもそういった重いネタがあるとは思いますが、
それ一辺倒にならない、少年漫画らしさを失わせない面白さがありますので、
今後とも楽しみにしていきたいです。

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