■[ラノベ]老獪な大人vs未熟な若者「東京レイヴンズ 13 COUNT>DOWN」
東京レイヴンズ (13) COUNT>DOWN (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2015-03-20 )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平(@k_aza)さん | Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵(@suminiku)さん | Twitter
Kindle版:東京レイヴンズ 1 SHAMAN*CLAN
Kindle版:東京レイヴンズ 2 RAVEN゙s NEST
Kindle版:東京レイヴンズ 12 Junction of STARs
Kindle版:東京レイヴンズ 13 COUNT>DOWN
倉橋と相馬の計画「天曺地府祭」まで秒読み段階に入ったクライマックス直前!
老獪な大人たちが周到に張り巡らせた計画を前に後手に廻る夏目たち。
春虎は飛車丸(コン)の回復と、夏目の反魂の固定に忙しく、
大友先生は余裕がなくなるほどに張り詰めた上で独自で動き、
夏目たちの頼みの綱の木暮も陰陽庁の内部から動いているが、
それすらも倉橋長官たちは見越しており…
天海という頼れる大人を中心に活動する夏目たちだけど、
その天海をもってしても更に一枚上を行く倉橋長官たちの計画がエグい!
倉橋長官というより、夜叉丸が中心に献策してそうな気がするんだけど、
それにしたって、自分たちの計画の結果(悪評)を春虎に押し付けようとするとか、
権力を持った人間の周到な計画には舌を巻く思いですよ。
そんな大人たちと比べてまだまだ未熟な所があるのが若者たちで、
特に今回は秋乃がその若者代表って感じでしたね。
秋乃が持つ葛藤はかつて夏目や鈴鹿が通ってきたもので、
だからこそ夏目と鈴鹿の二人は秋乃のことを気遣えているあたり、
二人の成長が見れて微笑ましかったです。
ただ、そんな微笑ましい場面ですらゆっくりとさせてくれない程に、
事態が切羽詰まっているのがキツいですね…
次回にでも「天曺地府祭」が発動しそうだし、
物語が一気に爆発しそうで期待が高まります。
そして夜光の知識を持つ春虎ですら理解が及ばない夏目が抱える問題だけど、
これは夏目の中の北斗が、龍ではなくあの北斗じゃないかとか、
色々と気になる所が多々あるので、早く続きが読みたいですね。
それにしても緊迫した事態でもブレずに幼女好きなすず先輩には笑ったし、
秋乃の「月輪」と春虎が繋がっていたと知った時の鈴鹿の反応には、
「やっぱり鈴鹿はまだ春虎のことを…」と感じられて萌えましたね。
緊張の中にも一粒の萌え要素があって嬉しかったです。
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